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三人兄弟の真ん中です

楽しんでいただけますように!

よろしくお願いします。

なんだか異次元に迷いこんだ気がする。


皆さまどうもごきげんよう、わたくしフィアナ・ジェニアスです。侯爵令嬢ですわ。


今わたくしはたいへん混乱しております。

どのくらい混乱しているかというと、お気に入りの愛らしいドレスがみつからないと思ったら弟が涙目で着こなしていて、その小動物のような愛らしさに侍女と一緒に「アリだな」と頷いたときの迷子の仔ねこみたいな瞳でアワアワしていた弟くらい。

いやぁ、アレはかわいかった! どうやらお兄さまのイタズラで、助けを求めたのに結局誰にも助けられず、むしろお化粧やヘアメイクなど更にかわいくされて泣きながら逃げ出したんだよね。だって涙瞳でぷるぷるしてるのが本当にかわいかったんだもん。

あの後、許してもらえるまで5日もかかったんだよね。毎日謝るの大変だったなぁ。


「フィアナ嬢、聞いていますか?」

うわっ! はっ、はい!!


いけない、混乱のあまりうっかり現実逃避していましたわ。

そうなのです。

わたしは今、本当に混乱しているのです。

それは偏に目の前の御仁のせい……おかげに他なりません。

だってこの方……

「わたしといる時に、他の何に気を取られていたのですか? 物思いに耽る貴女も美しいが、今はどうかわたしに気を取られてください。」

て、さっきからこの調子なんだもの。

2人きりになってからずっとだよ!?

いや、様になってるよ? 「但しイケメンに限る」ってヤツ? けどいったいどうしたの? なんでそんなに口説きまくってくるの? わたし達、初対面だよね? コレってソヴェールの風習かナニか? もう勘弁してください! 鳥肌たちまくりなんだけど!

なんて返せば良いのかわからず、挙動不審になってしまう。

ココ、本当に現実? どこかおかしな世界に迷いこんだんじゃないの?


ああ弟よ。あの時は悪かった。

今ならあの時の弟の気持ちが良く分かる。


誰かっ、助けてくれっっ!!

ありがとうございます。

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