第三話「転校生」
「塩塚磯見です。」
俺のクラスに転校生が来た。
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朝、学校へと登校した俺は、クラスメイトと軽く挨拶を交わして席に座った。
先生が教室に来るまで俺は、窓を眺めていた。
教室からは、クラスメイト達が夏休み何をしていたか話していた。
遊園地に行った、実家に帰省した、塾が忙しかった、ゲームをずっとしていた、宿題が終わっていないなど、どうやらクラスメイトは大半が夏休みに満足していたらしい。
俺はいつもだったら、夏休み満足している側ではなかっただろう。
だが俺は優越感に浸っていた。
エレベーターでの出来事だ。
普通では体験できないことができたからだろう、死線をくぐり抜けた俺は夏休みに大変満足している。
そんなことを考えていたら教室に先生が入ってきた。
先生が入ってきたこと、で生徒たちはぞろぞろと自分の席へと向かっていく。
先生が教壇に立った。
「今日からこのクラスに転校生が来る」
先生がそう言うと教室が一気にざわざわとした。
この時期に転校生か。
なんだか漫画みたいな展開だが俺はワクワクしていた。
なぜなら俺の席の隣は空席だからだ。
なんとも都合がいい。
更に都合がいいことがあった、俺の席は主人公席だった。
教室の左後ろ。
そういう背景もあってか、俺も珍しく教室の雰囲気と同じように浮かれていた。
「入ってきてくれ」
先生がそう言うと転校生が教室へ入ってきた。
「塩塚磯見です。」
俺のクラスに転校生が来た。
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転校生はきれいだった。
黒い髪は腰辺りまであるだろう、背もなかなか高かった。
俺の身長は高校生の平均170ちょいだが、あまり差があるようには感じなかった、彼女は165はあるだろう。
女子の平均身長は軽く越している。
目はツリ目だった、ちょっと怖いがそれも刺さる人には刺さるだろう。
男子からは歓声が上がり、女子からもあの子かわいいなどと言わわれていた。
お祭り騒ぎである。
「塩塚さんは家庭の事情で夏、この街に引っ越してきた。わからないことも多いだろうから、色々と教えてやれ」
先生がそう言い、彼女を席へと案内した。
俺の隣である。
彼女が座ると俺は軽く挨拶をした。
「塩塚さんよろしく」
多分いい感じにスマイルもできただろう。
「・・・よろしく」
彼女がそう言い会話は終わった。
第一印象はそこまで悪かったとは思えないが、手応えは感じなかった。
彼女は人と話すのがそこまで得意なタイプではないのかもしれない。
うん、そうだ、そうに違いない。
俺はそう思い自分を納得させた。
その後右隣の席の委員長が話しかけてたけど、似たような感じで会話が終わっていた。
休み時間は彼女の周りにすごい数の人が集まっていた。
どこから来たの、趣味は何、背高いね、みんな色々と話しかけていたが会話はすぐに終わってしまっていた。
わかるよ塩塚さん、人と話すの大変だもんな。
などと俺は勝手に同情していた。
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放課後になった。
俺はいつも通り爆速で帰る、一緒に帰るやつなんていないからな。
俺は隣を見る。
塩塚磯見、どうやら彼女も一人で帰るらしい。
そそくさと教室を出ていった。
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俺は帰りにエレベーターに寄ることにした。
なにか変化が起きているかもしれないので、一応毎日様子は見ている。
俺は慣れた足取りでエレベーターへと向かう。
いつもの空き地に着いた。
俺は倉庫らしきものの中に入り、エレベーターを見る。
鉄格子に触れる。
ガシャガシャと押してみるがやはり開かない。
ゲーム中以外はやはり開かないらしい。
俺はその後エレベーターをぐるりと見て回った。
だが何もなかった。
いつも通りだと思い俺は外に出た。
しかし、いつも通りではなかった。
外には転校生の塩塚磯見が立っていた。
そして、塩塚は俺に話しかける。
「あなた・・なんでここにいるの」
彼女は怪訝な顔をしていた。




