第四話「邂逅」
「あなた・・なんでここにいるの」
黒髪の少女はそう言った。
俺はエレベーターの探索を終え、外に出た、そうしたら目の前に彼女がいた。
塩塚磯見である。
彼女は今日、俺の通う学校の同じクラスに転校生として入ってきた。
「なんで・・?」
俺は分からなかった。
なぜ彼女がここにいて、俺に対し質問をしているのか。
俺はひとまず自分の疑問を晴らすことにした。
「こんにちは、塩塚さん。塩塚さんはどうしてここに?」
よそよそしいな。
一応同じくクラスで席も隣であるのだから、もっと仲よさげにいったほうが良かっただろうか。
俺は彼女の方を見る。
彼女は不機嫌そうだった。
「あなたが質問をする前に私の質問に答えて」
確かにまだ質問に答えていなかった。
・・・質問は何だっけ。
なんでここにいるのかだっけか。
俺はエレベーターのことを言うわけにはいかなかったので、誤魔化すことにした。
「学校帰りだし、ちょっと寄り道をと思って」
彼女は眉をひそめた。
「寄り道・・そのエレベーターに関係があるの?」
どうやらエレベーターについてはバレていたらしい。
「エレベーター?なにそれ」
俺はしらを切る。
「もうそういうのいいから。さっさとあなたが今どれくらいエレベーターについてわかっているのか教えて」
今の彼女の姿は教室とは真逆である。
教室では大人しくしていたのだろうか。
一日でキャラ変はやめてほしい。
「まず、あなたはエレベーターで何をするのか知ってる?」
ここは素直に答えたほうが良さそうだ。
「ああ、ゲームをするんだろ」
彼女は続けて質問した。
「それを何回クリアしているの?」
「二回だな」
彼女は難しい顔をした。
少したった後彼女は口を開いた。
「そう、ならあなたは私の下に付いて。あなたのゲームを私がクリアするわ」
なるほど、わからん。
何を言っているんだこいつは。
「ちょっと待て、勝手に話を進めるなよ」
「・・あなたに拒否権はないわ」
横暴だな。
そうだな、まずは・・
「一旦情報共有しよう!」
俺の提案に彼女嫌そうな顔をしつつ頷いてくれた。
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まずは、お互いに今わかっていることを話すことにした。
「俺は今、ルールに書かれていることぐらいしかわからない。あとエレベーターが何なのかもわからない」
俺は彼女にそう伝えると、彼女はため息を着いた。
「まだ二回しかやってないものね、まあわかっていたわ」
「そうね・・」
彼女そう言い少し悩んでいた。
しばらく考えた後、彼女は口を開いた。
「なんの情報も提供しない相手に、こっちの情報を提供するほど私はやさしくないわ。」
それはそうだ。
だがこちらとしても、なんの情報もなしにゲームをし続けるのもすこし怖い。
彼女は見た感じ、何かしらの情報を持ってそうだ。
一応これから仲間として戦うだろう?下に付けとか言ってたしな。
少しは向こうの情報くれないもんかね。
そんなことを考えていたら、彼女が話しかけてきた。
「だけど、何もわからない相手とも組みたくないし、必要最低限の情報くらいはあげるわ」
初心者を理不尽に戦地へ送り出さないくらいには彼女はやさしいのだろう。
「・・・初心者が引っかかりやすいんだけれど、別に配給品以外で戦ってもいいのよ」
なるほど。
たしかに、俺は今まで真面目にエレベーターで手に入る配給品だけで戦ってきたが、別に外から持ってきてもいいのである。
なんなら、ランダム性ががなくなり戦いやすいまである。
「あなたの顔を見るに今まで配給品だけで戦ってきたのね」
どうやら顔を読まれてしまったみたいだ。
そんなに読まれやすい顔をしているだろうか。
俺は昔から目付きが悪くて人から常に不機嫌だと思われていた。
今の俺の顔は目からウロコが出ているに違いない。
「今はそんなところね」
「それだけか?」
「今のあなたには戦い方だけでいいわ」
ふむ・・これ以上教えてはくれなさそうだ。
「そうね・・ゲームが始まる前にもう一度集まりましょう」
「わかった・・じゃあゲームの前日に集まろう」
色々言いたいことがあったが、ひとまずここはグッと飲み込んでおこう。
「私とあなたが強力関係を結ぶといっても、学校では話しかけないで頂戴」
「後少ししたら、みんなが私から興味がなくなって一人になれるから」
・・それでいいんだろうか。
まあいいだろう、彼女はそういうタイプだろうしな。
そんな事を考えながら俺はエレベーターを後にした。
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塩塚磯見。
彼女は俺よりエレベーターについて詳しいだろう。
そうだな・・しばらくは彼女と一緒に行動したほうがいいだろう。
行動のついでに情報もさり気なく聞くことにした。
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そしてゲーム前日となった。
その間俺と彼女は特に会話をしなかった。
席が隣なのにな。
彼女の言っていた通り、彼女の周りには人が集まらなくなった。
彼女との会話はなかなか繋がらないのだろう。
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放課後になり俺はそそくさと帰る彼女見た後、少し時間をずらしてエレベーターへと向かった。




