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「中華がいいな。ラーメン!」
『余り身体に、よくないわよ。まあ、お茶漬けよりは、いいか…』
「ひと口でいいんだ」
『はい、それなら、すぐ食べられます。小鉢に分けておくわね』
「えっ! 出来てるの?」
『ええ…。温めたらいいだけ。それが何か?』
凄いなお前! とは言えず、保は黙って上がると、台所へ入った。確かにテーブル上には、和、洋、中と、それなりの料理が置かれていた。保の後ろから入ってきた沙耶は、その中から出汁つゆだけ入ったラーメン鉢を手にして調理場へ行った。そして、出汁つゆを温め、別に準備しておいた湯がいた麺を笊に入れ、熱湯を通して湯切りする。その麺を温めた出汁つゆ入りの鉢の上に盛り、軽く混ぜたあと具材を添えた。ゆで卵、刻み葱、チャーシューの代わりの厚切りハムetc.だ。そして、盛り付けの終った鉢に箸を添え、テーブルへと運んだ。ほろ酔い気分の保は、こりゃ、ラーメン屋もいけるぞ…と、冗談っぽく思った。
『はい!』
「おお、美味そうだな…」
保は、さっそく箸をとり麺を啜った。そして、出汁つゆをひと口、飲む。プロの職人と遜色ない味に仕上がっていた。いったいこの味は、どこで…と、保は出汁つゆの旨味に舌鼓を打った。




