表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/310

-91-

「岸田君、ご苦労さん。ちょっと、休もう。私も立ちっぱなしで、少し疲れたよ」

 教授は無事に試運転が成功した安心感からか、ふらふらとフロアに座り込んだ。

「教授! 大丈夫ですかっ!」

 但馬が素早く駆け寄る。その姿は誰の目にも小判鮫に見えた。そのとき、後藤が走って戻ってきた。いつの間にか姿を消していたのだ。両手には自動販売機で買ったと思われる缶コーヒーを5本持ち、得意満面の笑みを浮かべて近づいてきた。

「皆さん、どうぞっ!」

 全ての目が後藤に注がれる。

「なんだね、君。こんな大事な時に…そんなものを」

 山盛教授は急に機嫌を損ねた。

「どうも、すんません…」

「まあ、いいが。喉も渇いておったところだし…」

 それ以上、教授は言わなかった。まあ、カップコーヒーじゃないから…と、胸を撫で下したのは保だけではなかっただろう。フケの飛び散るアフロヘアーで運ばれたのでは飲む気も失せる。後藤が手渡すのと同時にそれぞれ硬貨を出し缶コーヒーを手にする。そして、後藤が最後の2本の1本を沙耶に手渡そうとした。

『あっ! 後藤さん。私、いいんです』

「えっ?! いいんですか?」

『はい…』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ