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失言から正体がバレるってことも予想できる。ただ、プログラムを修正しないと・・程度の大ミスになるとも思えず、保は今後の状況変化を見ようと決めた。

 ━ ピンポ~~ン ━

 チャイムがなったのは、それから小一時間後である。保は、いい湯加減のバスを出て、ビールで軽食を取ったところだった。おいおい! この状況は、ちょっとまずいんじゃないか…と保は瞬間、思った。

「沙耶! 部屋に行ってろ!」

 ひとまず、沙耶を緊急避難させねば…と浮かんだのだ。沙耶は保が言うとおり、素早く自室へ駆け込んだ。深呼吸をひとつして、保は椅子を立つと、落ち着け落ち着け・・と自分に言い聞かせながら玄関へ向かった。

 ━ ピンポ~~ン ピンポ~ン ━

 向かう途中で、ふたたびチャイムが鳴った。保がドア穴からのぞくと、一人の老人が立っていた。じいちゃんが、なぜ…、兄貴は何も言わなかったぞ・・と、保は唖然とした。そして、少し前にかかった携帯を思い返した。あの! あの!! 名物じいちゃんの長左衛門がやって来た! …これは偉いことになったと、保は途方に暮れ、ボンヤリした。次の行動が浮かばなかった。

「保の奴、おらんのかのう。確か、ここのはずじゃが…」

 ドアのレンズに映るのは、長左衛門が何やら書かれた紙とドアの部屋番号を見比べている姿だった。


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