表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/310

-73-

「だいぶ、いいんですがね。もう少し…」

 保もサンドイッチを頬張りながらフォローした。なにかのはずみで襤褸ボロが出ないとは限らない。一日が終わり、三階の研究所を下り、そして新館を出たとき、いや、マンションに無事、帰り着いたとき、沙耶は最終試験に合格だ・・と、そんな決めを保は勝手にしていた その後は何も起こらず、自動補足機も最終組立が出来る状態まで完成が近づいていた。もちろん、組立が済めば試運転となるが、最初は短距離から始め、少しずつ補足距離を延ばすという調整が残っていた。

「それじゃ、失礼します…」

『お邪魔しました』

 二人? が無事に大学の敷地外へ出られたとき、保は俄かに疲れがドッと出た。今日一日で一週間分が過ぎたような疲れだった。帰途の地下鉄の中も沙耶に語りかける余力は残っていなかった。いつもの惰性で、やっとマンションに辿たどり着いたとき、保は玄関で倒れこむように身体をフロアに沈めていた。そんな保を横目に見ながら、沙耶は靴を静かに脱ぐと、整えて上がった。沙耶の自動感知システムが働いて、保の状態をいち早く理解した。

『保、私・・バスの準備するね』

「ああ…」

 保は眼を閉じたまま言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ