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『えっ!? あっ、ああ…。いいわよ、どっちだって』
「その、どっちだって、のは、どうなんだろ?」
『どうなんだろう・・って?』
「行く気があるのか、それともないのか…」
『う~ん、どうなんだろ。どっちだって、いいって、とこかな』
「じゃあ、どっちだって先の良し悪しは変わらないってこと?」
『ああ、そっち系の考え? 余り変わらないと思う』
京東大学の女学生に聞いて録音したデータがそのまま使われているから、沙耶の語り口調は女学生っぽくなっていた。沙耶に変わる前の岸田2号の場合は、秋葉原のメード喫茶女店員のデータだったから、ご主人様口調だった。それが今の沙耶メモリーに換わったときから、この女学生風なのである。研究室の連中には妹としての触れ込みだったから、その点では都合がよかった。それはともかく、沙耶の未来予測機能は、どちらにしろ、そう危険があるとは判断していないようだった。ならば、バリアの具合を知る上でも研究室の方が、よりベターか・・と保は思った。
「じゃあ、そういうことで…」
保はベッドから飛び起きると、沙耶の目も気にせず着替え始めた。沙耶を見て羞恥心とか色欲が起こったときは、こいつは、機械なんだ…と思うことしていた。そうしないと危ない。のめり込みそうだからだ。




