表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/310

-63-

 沙耶の最終試験は日延べになったが、どういうシチュエーションでやるかについて保は迷っていた。新たな場所でやってみるというのも一案で、もう一度、研究室へ沙耶を連れていき、様子を観るというケースもあった。強力電磁作用に対する沙耶の新プログラムを観るならば、やはり研究室か・・と発想はなる。結局、その夜は結論が出ないまま保は眠ってしまった。寝られず飲んだ二杯目のジンライムが急に効いたのか、考えながら意識が落ちていた。このジンライムの安いシロップが保の好みだった。最近の店では本物が出て、この手のものは個人調達でしか飲めないのが難点だった。いずれしろ、沙耶は飲食が必要ないから、この感じをどうするかが今の保の課題になっていた。しかし、この工夫を考えるのが、保の楽しみでもあった。

 次の朝、保は爽やかに目覚めた。もちろん、定刻に沙耶によって起こされてである。そのとき、ふと名案が保の頭をかすめた。沙耶の能力を使わぬ手はない…と。沙耶なら先々が100%の確率で予見可能なのだ。そんな便利な機能があったことを製作した当の本人の保は、ついうっかり忘れてしまっていた。

「沙耶、もう一回さ、研究室へ行くか?」

 保は唐突に訊ねていた。今、頭に巡ったことは書き留めるか、するか、のどちらかだということを保は過去の経験則で知っていた。で、沙耶の先見機能にけたひと言を発したのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ