表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/310

-53-

「まあ、おかけ下さい。そのうち、他の連中も来るでしょうから…」

 但馬は隅の応接椅子を手で示して言った。

「そうさせて、もらいな」

 保も下手の言い方で促した。沙耶は素直にうなずくと、応接椅子に座った。保もかばんを机下に置くとロッカーから白衣を出して着ながら自席の椅子へ、ゆったりと座った。三人? は何も話さず、気 まずい雰囲気が数分、続いたが、出来の悪い後藤がやってきて、悪い空気は一変した。アフロヘアーは山盛教授の暗黙の威圧効果で小ブリになっていたが、その後も髪型が変わる気配はなかった。フケは減ったようで、定期的に洗ってるみたいだった。その点は山盛効果があったといえる。

「おはようさんです」

 後藤がロッカーを開け、白衣を出す。この男、関西出身だから、時折り関西 なまりが出た。今朝もそうだった。後藤は沙耶を見て驚くことなく続けた。

「こちら、どちらさん?」

「あっ! 田舎の従兄妹いとこだ…」

「そうか…。えっ? その従兄妹がなぜ、ここに?」

「やあ、ちょっと見学したいって言うもんでさ。連れてきた」

 沙耶は黙礼でお辞儀した。後藤も白衣を着ながら軽く会釈して席に腰を下ろした。そこへ山盛教授が、いつもの欠伸あくびをしながら入ってきた。どうも欠伸が癖になっている嫌いがある。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ