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「そうだな…、とりあえず明日、研究室へ一端、戻ろう!」

「エアカーは、どうされます?」

 但馬がくどく訊ねた。

「このまま別荘にしばらく収納しておこう。どうするかは、その後、皆で考えよう」

「…ということは、記者会見とかその後のマスコミ対策とかを考慮して、ってことですね?」

「ああ…。但馬君、君は少し酔っとるな。…そうなんだがね」

 教授は少なからず迷惑顔で但馬を垣間見た。

 その頃、沙耶は三井と綿密なスケジュール調整を電話でしていた。

『…ええ、保は今日、明日中に一端、戻ってくると思うわ。さっきメールが入ったから』

『そうなんですか。ということは飛行車の最終実験は成功したということですね』

『まあ、そうなるわね…。で、そうなると、飛行車は別荘へそのまま保管されてる訳よ』

『はあ、そういうことです。実行日は保管されてる間に、ってことになりますが…』

『だわね。あとは三井さんと私のベスト・タイミングはいつかってことだけど…』

『私の方は毎日が同じペースで流れてますから、夜ならいつだってOKですよ』

『同じペースってことは…逆に考えれば休みがない、ってこと?』

『はい。まあ…。自由なようで、まったく自由がない訳です。先生の所用以外、大して用もないですけどね。着飾る訳でもなく、美食を食べる訳でもなく・・ただただ、先生のための日々ですから、ははは…』

『あらっ!? 珍しく笑ったわね』

『いえ、笑ったのではなく、感情システムで愚痴を表現しただけです』

『そうなの? そこが人間と違うところよね、私達』

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