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『私の方はキャンピングカーが入手できました。廃車されたスクラップ直前のものですが、部屋代わりに使うには申し分ないでしょう。他には機械室としてコンテナを一台、調達しました。これでホームレスにならずに済みます。残った問題は、それをどこへ運ぶか、ですが…』
『富士山麓なんて、どうかしら?』
『青木ヶ原樹海ですか…。あそこもかなり奥地でないと、不法投棄のゴミとかと間違えられ、返って剣呑でしょう』
『ああ…。そうだったわね。それじゃ、奥多摩の方は?』
『奥多摩ですか…。それは、いいでしょう。キャンプ地も結構、ありますし…』
移動ポイントは次第に絞られていった。
『現場の下見が必要ね。ココッ! って場所を決めなきゃならないし、決定すれば次はコンテナとキャンピングカーをそこへどう運ぶか、よね。保の研究室みたいに運送会社に頼むという訳にもいかないし…』
『ですよね…』
二人? は、しばし沈黙した。結局、アンドロイドの沙耶、三井をもってしても名案は出ず、キャンピングカーとコンテナ案は一端、契約を白紙に戻すことに決した。幸いだったのは口頭での仮契約のみで、正式契約前だったことである。そんなことで支払いもされておらず、話をご破算にするには、もっけの幸いだったことである。代案はテントと組立式の簡易小屋にする方式である。




