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『今回もピッタリですね』

 三井は腕を見ず、瞼を閉ざして言った。体内のシステム時計で確認したのである。

『でしょ! きっちり計算してきたから…。じゃあ、さっそく前回の続きを始めましょうか。出来れば早く戻った方が無難だから…』

『分かりました。では、どうぞ…』

 三井に先導され、沙耶は長左衛門の隠れ部屋へ通った。相変わらず四畳半ばかりの部屋内は雑然と散らかっていたが、それでも工学研究室の趣は醸し出していた。二人? は前回の続きを互いのメカで行った。内蔵されたマイクロチップは異なっている。外形はほぼ同じでも、その内部にに組み込まれたプログラムが保と長左衛門とでは大きく異なった。沙耶にはそのことが分かっているが、そうとは三井に言わなかった。自分の方にも三井に劣るプログラムが存在したからだ。それはともかく、二人? は互いのメンテナンスと緊急修理の技術を向上させていった。片方が技能研修を行うときには、もう片方の主動力源はOFFされ停止状態となる。いわば、いつもの眠った停止状態になるのである。だから双方とも、どういう動きを相手がしたのかは、まったく分からないのだ。相互の繰り返しが二度続き、ようやく終了となった。最後に沙耶が三井の主電源をONにした。

『もう、よろしいですか?』

『ええ…。あなたのメカは、ほとんど理解したわ。私の方はどう?』

『はい、私も大部分、理解しました。メンテナンスも修理も80%以上、良好です』

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