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「いつ運ばれるんですか?」

 それでも小判鮫だけのことはあり、教授に吸い付くことだけは忘れない但馬である。

「今週は疲れを取ってもらいながら皆にスケジュール調整をしてもらい、来週末にでも実行したいと思ってるんだが、どうかね?」

「…私に異論などあろうはずがございません。教授の仰せのとおりに…」

 小判鮫としての立場を確保出来たからか、但馬の表情は俄かに明るくなった。

「今、帰ったよ…」

 シュラフを片手に保が二日ぶりのマンションへ戻ると、沙耶がすぐ玄関へ出てきた。

『お帰りなさい。どうだった?』

「どうだった? って、そりゃ上手くいったよ、ははは…。帰りが案外早かったろ? 沙耶が設計した飛行車は完璧だな、飛んだ飛んだ。といっても、飽くまで室内1mを上下左右移動しただけだけどな。正確に言えば、飛んだかは、ちょっとな…」

『でも凄いじゃない。浮かんだだけでも…』

「ああ、それはまあな…。で、教授の考えで来週末には車体を少し遠い海沿いの浜辺へ移して飛行試験する」

『そんなところまで、どうやって運ぶの?』

「ははは…。それは俺達が教授にかれたのと同じ質問だな」

『方法はあるけど分からないわ。研究室に大型運転免許を持ってる人がいれば運べるしさ。誰もいなけりゃ、運送会社に手配だろうし…』

「正解は、あとの方さ。教授の説明だと、梱包して運んでもらうそうだ」

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