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「そうよね…。たぶん六分四分で沙耶さんが有利なんじゃないかしら」

「ほう。お前もそう思うか。わしもな、最近、そう思えるようになったんじゃ。保の飛行車の発想は、わしの及ぶところではないからのう…」

「うん、確かに…。三井は少し言語システムが硬いしね」

「ほっほっほっほっ…。それはそうじゃな」

 二人は新発売のスイーツを頬張りながら茶を啜った。

 その頃、山盛研究室では飛行車の第1号模型が完成しつつあった。

「教授、出来ましたな!」

 関西弁の妙なイントネーションで後藤が柔和に言った。相変わらず、アフロ頭は揺れている。

「そうだね…。これが順調に飛べば成功なんだが…」

「ラジコン操作のカーやヘリとは少し構造が違いますからねぇ~、上手くいくかどうか…」

 教授と後藤の会話へ割って入るように小判鮫の但馬が講師顔で教授に吸いついた。

「ああ…但馬君の言うとおりだが、私は岸田君の理論を信じとるよ」

「はあ、そう言っていただくと…。有難うございます」

 保としては面目躍如といったところで、とりあえずは顔が立った格好である。とはいえ、スイッチONでどうなるかは、保本人にも分からなかった。


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