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「ははは…、困りものですよね、最近の言葉遣いは。よろしかったでしょうか、か…。日本語も乱れたもんだ。私なんか結構、厳しかったもんですから、ああいうの、腹が立つんですよ」
『そうですか…』
沙耶は素直に聞き流した。
「それよか、腹具合でも悪いの、君?」
『えっ? ええ、少うし…』
沙耶の未知領域のプログラムが過剰反応していた。嘘を言ったことで、沙耶の顔が少しほんのりと紅潮しだした。
保は汗を流しながら右往左往し、沙耶を探していた。 しかし、神隠しにあったようで、まったく手がかりがない。保はモンタナ近くの道路交差点にある交番へ駆け込んだ。
「すみません! 迷子なんです!」
息を切らせて入ってきた保を見て、席を立った若い巡査が受付台に近づいた。
「あんたの、お子さん?」
「いや、子供じゃないんです。土地勘のない妹でして…」
よくもまあ…と思えるほどの俄か仕立ての嘘が、保の口から飛び出した。
「そうですか。…じゃあ、緊急手配しますから、ここにあなたの住所とご氏名、で、こちらに捜索人の氏名と特徴ですね…」
今までにもよくあったのか、警官は馴れた口調で言うと、用紙とボールペンを保の前へ差し出した。瞬間、保は、こりゃまずいぞっ!と思った。




