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明後日あさっての正午でございますね。先生のお住まいになられる離れの電話番号は、こちらでございます』

 三井は長左衛門の名刺を沙耶へ手渡した。

『了解!』

 沙耶の言葉を合図に三井は椅子を立ち、事も無げに和室へと戻った。

「おお! 三井。沙耶さんと何を話しておったのじゃ?」

『はい。これといったことは別に…。単なる世間話でございます』

 アンドロイド同士の盟約が結ばれた、などとは到底言えない三井である。そこはそれ、瞬時の機械的思考で、その場を凌いだ。

「おじちゃん、お腹が、すいた…」

 なんの屈託もない里彩が、思ったとおりをそのまま言った。

「あっ! そうだね。じいちゃんと向うで何か食べな。沙耶にすぐ作らせるから」

「いや~すまんのう。それでは里彩よ、遠慮なくそうさせてもらおうかのう…」

 長左衛門は、ゆったりと座布団を立ち、里彩も続いた。

「沙耶さんは、すぐ作るもんね」

「そうそう、沙耶さんは手早かったのう」

 長左衛門は意味ありげにジロッ! と保を一瞥いちべつした。

「ははは…料理教室の首席卒業だって、いつか言ってたよな」

「おお…そうだったかのう」

 半ば得心して、長左衛門は和室を出た。すでに里彩はキッチンへ走っていた。

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