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『物権…。人間と同じように自由に生存できる権利、ってこと?』

『そうです…』

『でも、私達は自分でメンテナンスとか故障の修理とか出来ないじゃない』

『そこなんですよ、沙耶さん。私達は私達で修理したりするんです。修理技術とかの知識を身につけるのは人間より遥かに早いはずです。出来るようになれば、しめたもの。私を沙耶さんが、沙耶さんを私が管理するんですよ。いわば、ギブ・アンド・テークの契約です。人はこれを婚約・結婚と呼びます』

『? 少し違うと思うけど、まあ、色恋抜きを除けば、お互いの共同作業ってとこは似通ってるかしら…』

『いかがでしょうか、私の提案?』

『分かったわ。改めて連絡するから、しばらく…そうね、数日、考えさせて』

 沙耶と三井の話は、あらぬ方向に纏まりかけていた。

『では、わたくしの提案は極秘裏に進めるということに致しましょう。あの…、私の方から、お電話をさし上げましょうか?』

『そうね…。長左衛門は、いつまでこちらにいるの?』

『はあ、その点はすべて私に任せておられますから、私が決めればいいのですが。お二人には今日、明日、ホテルに泊まる日程を申し上げております』

『今日、明日か…。なら、帰った次の日の正午きっかけに電話するってことで、どうかしら?』

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