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「お前は苦がないで、いいのう。ほっほっほっ…」

「あら、おじいちゃま。早いわね、おはよう」

「それにしても、ここのホテルのサービス、いいわね」

「そらそうじゃろう。このホテルは、わしのツレの系列じゃからのう。特別待遇になっておるのじゃ」

「そうなの? お得ね」

「わっはっはっはっ…。お得とは上手いこと言う。確かに、お得じゃ。わっはっはっはっ…!」

 長左衛門は豪快に笑い飛ばした。

 二人が三井の先導でホテルを出たのは一時を少し過ぎた頃だった。その前に保側のデータの大まかは三井によって収集分析されていた。保の現在位置や状況などが綿密にデータ化され、対応に最適な行動パターンが組まれていたのである。

「ところで三井よ、保の居場所は分かっておるのか?」

『はい、それはもう…』

「あのう…お客さん、先ほどお聞きした所でいいんですよね?」

 タクシー運転手が後ろを振り向き、不安げに確認した。

『はい、そこで結構です』

 三井が念を押し、長左衛門、里彩、三井を乗せたタクシーは、ゆっくりとホテルのエントランスを発進した。

 その頃、保は山盛研究室で飛行車のプレゼンテーションに立っていた。

「大まかには、ただ今、ご説明したメカニズムですが、設計図面に関しては、お手元の配布資料をご覧願いたいと思います」

「岸田君、なかなかの優れものだと思うぞ。どうだ、君達は?」

「はい! 私も、そう思います」

 間髪いれず、小判鮫の但馬が続いた。

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