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『書生として来てもらっておる、とでも…』

「X-1号・・じゃなかった。三井さん、すごいわ。よろしくね」

 里彩が手を差し出し三井と握手した。長左衛門も続いた。

「まあ今日は保も帰っとるから、ややこしゅうなると、いかんでな。様子見は、わしと里彩だけにしよう。それに、メンテナンスの心配もあるでな」

 メンテナンス機能では、沙耶の方が十日間隔だから遥かに勝っていた。

『分かりました、先生! では、今日のところは停止させていただきます』

「三井さん、その言い方は、どうかしら?」

 里彩が可愛い眼鏡を少しずらせる素振りで見上げて笑った。

「ははは…そうじゃ。三井、一本取られたのう」

『すみません。以後は注意いたします』

 X-1号改め三井は隅へトコトコと歩くと、停止して両眼を閉じた。「ゆっくりしていけるんだろ? 保」

「いや~、それがそんな訳にもいかないんだ。教授の指示があって、それを片づけないとな。」

「そうか…。仕事なら仕方ないが…」

「ああ、明日の昼前には帰る」

「まあ、今夜はゆっくりしていけ。美味いものでも作らせるから」

「医者から止められてるから沙耶さんは駄目だがな」

 これだけは釘を刺しておかないと・・と思え、保は断言した。

「そうなんですか? お元気そうなのにね」

 怪訝な表情で沙耶をうかがい、育子が言った。

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