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 給料とはいかないまでも、助手としてのわずかな報酬もあった。最初に製作したアンドロイド1号は岸田1号と命名されたが、♂性機能を加味した強力設定だった。今、それはほこりを被り、部屋の押し入れに収納されている。性能が悪い訳でも失敗作でもなかったが、どうも保には馴染めなかった。今一、付き合う相性が合わなかった・・ということもある。しかし、この岸田2号は♀性を加味された柔軟設定で、なんか保と相性もよかった。というか、少し異性を瞬間、意識でき、保にすれば、アンドロイドというより、女性と暮らしているような妙な安らぎも心中に芽生えたのである。そう思う都度、自分は、やはり女に飢えていたのか? と、テンションが、かなりしぼんで落ち込んだ。

 だが日々、岸田2号は精巧なメカに改良され、性能をアップしていった。そして製作から3年が経った頃、生理的機能を除けば外見、内見とも完璧な女性へと生まれ変わったのである。もうこれは、保にとって彼女であり、よき伴侶であった。完成後は何かにつけ、重宝した。しかし、彼の心中にはひとつの悩みが生じていた。このアンドロイドを世間に公表していいものかどうか・・という悩みである。このまま自分だけの友として、よき伴侶として置いておく。それがいいのではなかろうか、と…。大学助手の自分が今、世間に公表すれば、恐らくマスコミは大騒ぎをして拍手喝采を浴びせることだろう。

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