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修正プログラム違反だが、まっ! いいか…と、保は無視することにした。
保はいつものようにマンションを出た。少し後ろを保をガードする形で沙耶が続く。完璧なボディガードだ。番記者は近くに潜んで保を窺っているようだが、幸い、近づく素振りは見せなかった。
研究室へ入る前に立ちはだかったのは、やはりマスコミの番記者達だった。昨日と違い、一日経つと飛ぶ言葉もそう諄くない。
「おはようございます! ご苦労さまです」
おやっ? と疑えるほど淡白な声が飛んだ。取材に詰め寄る気配もない。沙耶が付いているのだが、これでは出番がなく拍子抜けだ。しかしまあ、そのお蔭でスムースに中へ入ることは出来た。
「おはようございます。おっ! いつぞやの…」
老ガードマンが沙耶の姿を見てそう言うと、外部者通行用の名札を手渡した。軽くお辞儀すると、沙耶は柔和な笑みを浮かべその名札を受け取った。
「岸田さん、実は今朝早く電話が入りましてね! なんでも、ノーベル賞に内定したみたいなんですよ、おたくの研究所。ご存じでしたか?」
「ええっ!! いや、まったく…」




