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「この話は俺の研究所の問題が片づいてから進めよう!」

『あの自動補足機ってやつ?』

「ああ、ついに記者会見だ。講師の但馬さん、偉く張り切ってる。勇み足しなきゃいいが…」

『教授に、おべっか、ばっかり使う人?』

「そんな言い方はよくないが…そのとおりだ」

 保は否定して肯定した。

 但馬がセットした記者会見はホテルプリンセスの大広間を貸し切って大々的に行われた。聞くところによれば、ホテルの使用料は但馬の自腹で、後藤と保は、一流ホテルの自腹だぜ。やはり小判鮫だな・・と笑い合った。

「ええ。ですから、そういう機器を開発したんですよ! 世界史上画期的な開発です。今世紀の偉大な科学の成果です!」

 そんな電話をマスコミ各社に入れていた但馬は、さも自分が開発したかのように鼻高々だった。

「但馬さん、大丈夫なんでっか? そんな電話を入れて…」

 後藤はアフロ頭を揺すりながら水を差したが、徒労に終わり、返って但馬の燃えさかる炎は強まったのである。

 その日の夜7時、マスコミ各社は報道記者、カメラマン達を派遣し、色めき立っていた。その訳は、会見案内をした但馬の大げさなコメントにあった。テレビで映る長机に並ぶ会見者達の姿、今日はその中に俺がいる…と保は思った。焚かれるフラッシュの閃光が保にはまばゆかった。テレビカメラも来ていた。

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