表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
166/310

-166-

「はい! それで結構ですが…」

 保が先に口を開いた。

「あっ! 僕もそれで結構ですわ」

 後藤が保に寄り添う言い方で加わった。

「分かった。では、そういうことで…」

「教授、完成した自動補足機はこのまま研究所に保管しておきますか?」

 また、小判鮫のように但馬が教授に吸いついた。

「ああ、それでいいだろう。まだ未発表だから、取られる心配もないだろう」

「はい!」

 100%逆らわん人だ・・と、保はある種、恐れ入った。

  二日が経った。保がダイニングへ帰宅してダイニングへ入ると、沙耶はいなかった。いつもなら、『お帰りなさい』と、やさしい言葉の一つもかけてくれるのだが…と保が思っていると、玄関ドアが開いて沙耶が飛び込んできた。

「なんだ…出てたのか」

『お帰りなさい。ちょっと、マンション管理人の藤崎さんのとこへ行ってたの』

「藤崎さん? 藤崎さんがどうかしたのか?」

『そうじゃなくって、作った料理が少し多かったからおすそ分け』

「別に藤崎さんじゃなくったって、いいだろうが…」

 普通は嫉妬と男女のドロドロとした関係を疑って怒れるのだろうが、沙耶と保の間では、そういったことはない。保は単に疑問をぶつけたに過ぎなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ