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「ははは…お前の舌もアンドロイドだな、熱くないか?」

「俺は猫舌じゃないのが自慢なんだ」

 中林はつまらないところで天狗になった。沙耶は馬鹿馬鹿しい話をする人・・と、言語認識システムが判断したからか、素早く和間から出た。退去速度は迅速で、数秒である。

これには中林も驚いて、思わずむせた。

「はえぇ~~!」

 中林は絶叫し、慌てて手に持ったコーヒー茶碗を下した。このパターンは国立競技場や道路、長左衛門と里彩が来たときも起こったのだ。保はそのことを知っている。これだけはプログラムを修正しないと…と思っていた矢先だった。中林とか家族の者ならいいが、赤の他人の前ではアンドロイドの存在がバレかねない危険極まりない行動だった。

「ははは…沙耶のやつ、やっちまったな。あそこだけは修正の要ありと思ってるんだ。なにせ、時速30キロだぜ」

「300キロ! 新幹線といい勝負、ってか?」

「そうだ…。だから、他人の目に止まればヤバイ!」

「ははは…早急に修正だな。…で、だ。話を戻すが、やるとすれば、なんでも屋! 占い師の道もあるが、まあ、なんでも屋の方が不難だろう」

「なんでも屋?」

「ああ、一時、流行っただろ? 正確には多職種人材派遣業さ」

「ああ…あれなあ」

 保は、なるほど! と中林のひらめきに脱帽した。

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