表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
160/310

-160-

「どうだ、驚いたろ」

「ああ、人だよ、人! あっ! 俺、中林と言います。岸田とは大学の同期で…」

『ああ、それはいいんです。あなたのデータは保以上に入ってますから』

 沙耶は頭を指さして言った。

「本当は背中のデータ集積回路のチップだけどな。人なら、そうするだろ。そこまで行動パターンは完璧なんだ」

「いや、参ったな! これは、すごい! 人類の偉大な発明だぞ」

 中林の足は止っていた。

「いやあ~、そうおだてるな。まあ、ダイニングで話そう」

「ああ…」

 保の言葉で我に帰った中林は、ふたたび動いて、ダイニングへ入った。

「で、それだけか? お前が呼び出したんだから何かあるよな」

「ああ、この沙耶のことだ。実は、じいちゃんにはお前の従兄妹って説明してあるんだ。まあ、座れよ。奥がいいか?」

 保は一端、テーブル椅子を勧めたが、相手の意思を尊重した。

「畳で胡坐あぐらがいいな」

「そうか、じゃあ奥へ…」

「ははは…俺の従兄妹? 困るな、勝手に」

 奥の和間へと入りながら、中林は冗談っぽく愚痴った。そして言い終えると、また笑った。

「すまん、すまん。すまんついでに、なんだが…」

 切り出すタイミングを推し量っていたように、保は相談を始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ