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「そうか。かも知れんな。まあ、いいさ、今回は」
次の日の朝刊に、保が体育館から研究室へ戻る別ルートで大事故が発生したのを報じたのだが、この時点では保は知らないし、沙耶自身も予測システムが察知しただけで、自身の混乱を回避するため、意識システムへ送られてはいなかったのだ。
『それより、今日は来ないわね。明日の土曜か日曜ね。今、予測システムがデータをくれたわ』
「そうなのか? まあ、今夜は寛げそうだな。やれやれ、疲れたよ」
『お風呂、沸いてるわよ。お食事も出来てるし…』
「ああ…。じゃあ、バスだ。風呂上がりのワインのライム割りが美味いからな」
内心で保は少し色欲が出ていたが、沙耶には望むべくもないし、そう考える自分が低俗な獣のようで嫌だった。結果、今夜もエロビデオで自家発電し、慰めることにした。
『そうなんだ…。ワインのライム割り・・ワイン+ライム・・どんな味なんだろ? 感覚システムの過去のデータじゃ分からないわ。推量は出来るけど…』
「ははは…、そんなこたぁ知らなくてもいいんだよ、沙耶は。それよか、お前が外でトラブったときの送信システムは大丈夫か? メンテナンスの20日まで、まだ4日ほどあるけど…」
『それは大丈夫よ。私に異常が起きたとき、保から知らせる遠隔操作システムには何の問題もないから…』
「よし! それで安心した。実は、今日の車の一件で心配してたんだ」




