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山盛教授も但馬のヨイショが分かっていて、少しけむいのを我慢して受けていたのだ。保は8の字旋回型、すなわち∞の形でフロア上を数回旋回し、あとはランダムにしばらく走行して元の位置へ戻ってきた。これだけ動いているのだが、息切れは一切、なかった。当然といえば当然の話で、すべては自動補足機の機動力だった。動力源は新開発された二個の極めて小さなバッテリー電池からなっていて、一個は動力用のα消耗電池で、もう一個は、その電池の消耗分を還元し、絶えず走行可能にするβ供給電池である。この二個の電池は、自動補足機と同様、未だ世には登場していなかった。

「問題は、ないようです…」

「そうか…。で、足の蒸れとか冷え具合はどうだった?」

「温度センサーの感知もいいようで、自動温度調整も働いていたようです」

「ということは、蒸れなどはなかったと…」

「はい。快適といえるかは別として、まあ普通の状態で、違和感などはなかったですね」

「但馬君、機器の作動上の問題は計測されたか?」

「異常値は出てません!」

「いいだろう! 後藤君、α消耗電池とβ供給電池の調子は?」

「順調に置換したようです」

「うん! まあ、今日だけではOKとは言えんが、ひとまずは完成したようだ」

「教授、あとは故障時の対策ですね」

「そうだな。途中で故障してエンストはなあ、ははは…」

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