表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/310

-13-

『いいけど。…どこへ行くの?』

「いやあー、これという所はないんだ。軽く散歩気分で食材なんかの買い物でもさ」

『ワッ! 最高! 嬉しいわ、お買い物できるなんて…。少しさ、息が詰まってたのよ、実は!』

 沙耶は素直に感激して喜色を満面にした。この受け答えなら完璧だ…と、保は思った。外出するには何の問題もなさそうだった。ということは、修正プログラムの必要がない、ということになる。プログラムをなまじっかいじって、順調に作動しているアンドロイド機能を損なう恐れもあった。人間らしい沙耶の喜ぶ表情を見ながら、保は箸を手にした。

「美味いよ、沙耶…」

『そう? よかった。他にすることなかったら、しばらく止まってるけど、いいかしら?』

「ああ、いいよ…。また呼ぶから」

 保は、この会話は人間的じゃないが、仕方ないか…と、思いながら、そう返した。沙耶は岸田2号のような部屋の片隅ではなく、保が座る対面椅子へ静かに座った。そして、両眼を閉じると、瞑想するかのように氷結して動かなくなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ