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今の…、ちょっと、人間っぽくなかったな・・と思えたが、保は、まっ! いいか…と無視することにした。壮大な考えは、ひとまず自分の記憶にとどめ、とりあえずは沙耶の今後を見極めながら暮そう…と保はテンションのたかぶりを抑えた。そのとき、玄関のチャイムが鳴った。沙耶が走って保の部屋へ駆け込んできた。

「俺が出る。君は、ここにいろ」

 沙耶は無言でうなずく。保は部屋ドアを閉じ、玄関へ出た。ドアスコープをのぞくと、マンション管理人の藤崎達蔵がボケ~っとした顔で通路に立っていた。

「はい! 今、開けます」

 保はチェーンを外し、ドアをゆっくりと開けた。

「あっ! どうも…。実はですね、月々、お支払頂いておるお家賃なんですが、徴収日ば毎月25日に変えさせてもらおうて思いまして、回っとるようなことなんですわ。いろいろご都合もあろうかと思いますが、そこんとこ、宜しくお願いしますけん」

「はあ、25日ですか…。いいですよ。別に構いませんので…。お持ちする時間は夜の7時でよかったんですよね?」

「はい。時間の方は、そんままで…」

「そうですか。じゃあ、そういうことで…。態々(わざわざ)、恐れ入ります」

「では…」

 藤崎はドアを閉じようとしたが、急に手を止めた。

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