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━ まあ、こんなものか… ━
アンドロイドという機械が、打算的な発想に終始するのは仕方ない。現時点ではアンドロイドに人の心は求められない。その技術は未来に託すしかないのだ…と、保は思えていた。保は近くにある新聞を手に取り大雑把に読んでいった。悲惨な内戦の記事が載っていた。その記事を読むうち、今の地球、何が正義か分かりゃしない。殺す方も殺される方も何か間違っている気がした。国内記事を見ても、人の愚行記事ばかりだ。沙耶のようなアンドロイドなら、感情はなく冷ややかだが、そんな愚行が起こる心配もない・・と、保は思った。洗濯が終わったのか、沙耶は掃除機をかけ始めていた。
━ だが、アンドロイドばかりでもなあ… ━
過去に観たSF映画でも、こんな感じのがあったなと保は思った。保が作った意図は、それらを模してではない。ただ、映画の中では今、保が思っている人間と思考力を持つようになった機械との間で戦いが起こっていた。圧倒的な機械軍の攻撃の前に人間はなすすべもなく地下へ逃げ、レジスタントのような戦いを余儀なくされていた。
『何か気になることでもあるの?』
急に沙耶が声をかけた。
「いや、別にどうってことないさ…」
保は今の思いを隠すように否定した。




