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「えっ!! それは可能なのか?」
「可能なのかって、お前が言うか、それを。そりゃ可能だろうさ、お前なら…」
「ジェット推進イオンエンジンとか、か? まあ、他にもいろいろあるだろうけどな。そうなりゃ、今お前が言ったメンテの問題は棚上げだ。余計複雑になるからな」
「ああ…。起動性は抜群だが、少し現実離れし過ぎてるぜ。それに、飛行中に目撃でもされりゃ、マスコミが騒ぎだすから、どえらいことになる」
「まあ、それもそうだ…」
二人は軽く笑った。部品倉庫をひと巡りし終え、また店内へと戻った。馬飼がいるから、話は途絶えた。
「じゃあ、また来る…」
「いい話を待ってるぜ。ああ、それと、連れて来いよ一度、可愛い子を」
中林はニタリと笑って小声で保に言った。馬飼が、じっと遠目に二人を見ている。小声だから聞こえてはいない。
「よく言うぜ、じゃあな…」
結局、馬飼商店には中林と話した十数分いただけで、保はUターンした。
地下鉄に揺られていると、後ろから肩をトントンと叩かれ、保はギクッ! とした。振り返ると、山盛教授が立っていた。




