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 中林に続いて保が店へ入ると、店主の馬飼まがいが奥で帳簿を付けていた。入ってきた保を見て、老眼鏡をずらして保を見ると、軽く頭を下げた。あっ! 危ういところだった! と保は感じた。うっかり声が聞こえればバレるところだった。馬飼は沙耶のことを、まったく知らない。部品調達は全て中林を通していたからで、よく買ってくれるお客だと思われているふしはあった。事実、馬飼は、よく見る顔だ…と、保を思っていた。それ以上のことは伏せてある。中林に山盛教授の助手ということは言わないよう頼んであった。沙耶のことに比べれば小さな秘密だが、知られないに越したことはない。保と中林は部品倉庫の方へ進んでいった。沙耶の補強は大部分がプログラムだが、新しい部材があれば組み込む余地はある…程度の思い出保はやってきたのだ。どうしても、確定した部品パーツが手に入れたい…という目的ではなかったし、中林に沙耶の話を聞いてもらいたかった、ということもある。

「補強するって、どうよ?」

「まあ、今より増しになりゃいいんだけどね」

「今じゃ駄目なのか?」

「いや、完璧なんだけどな。メンテナンスが数か月に一度とか・・、そんな実用的なパターンに出来ないかって話だ」

「メンテか…。今は10といちだったよな。一度、連れて来いよ。俺も見てみたいしさ。ははは…いっそうのこと、スーパーウーマンみたいに空飛ばしゃどうだ」

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