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#86 副署長NEO

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#86 副署長NEO


2月。


楓に憑りつけられた吸収魔術を解除するため

その魔術を仕掛けた人物を特定して戦うという作戦を実行することに。


しかしそれには、数十人から数百人いるこの警察署の中から

自分たちの魔力を使わずに特定する必要があった。


ディエルを囮にし、最後には私も身を呈してなんとか魔術を仕掛けた人物の特定に成功。

そんな大事な情報とこれからの作戦について再びみんなと話し合うのであった....。


----


「それでそれで?楓に魔術を仕掛けた人物は特定できたんだよね?!」


この日の夜。

優衣奈や真乃が帰ったあと、私たちはカレー屋のテーブルでゆっくり情報を整理する。


「ええ。間違いないわ。楓に魔術を仕掛けた人物は、副署長NEO......

ほら、初めて魔王の弟に捕まったときに隣にいた人物......!」


「隣....に....?いたっけ...?」


バーランドは覚えていない様子。

まああの時は突然すぎて何が起こったのかを考えるほうが大事だったから仕方がないわ。


「なるほどな。つまり副署長だけは魔王の弟が直々に操っているわけか。」


フィレッチェは情報を整理しながら紙にメモとして書き残す。


「あ、あの...私からも確認...いいですか....?

どうして魔王の弟が直々に操っているって分かるんです....?」


するとこのリアンの質問に、フィレッチェは新しい紙に図形を描きはじめた。


「魔力の流れが違うからだ。一般の警官たちは皆同じ魔力で意識帯だけを奪って操っている。

だから魔力を感知することができずに動けなくなったのだろう。ところがな....」


図形をさらに追加しながら続ける。


「副署長NEOは身体ごとすべて....

つまり意志そのものを魔王の弟に洗脳さた状態になっている。

意識帯だけを奪われて無意識のうちに動かされている警官たちとは違ってな。」


この説明で納得した様子のリアン。

しかし楓やバーランド、店長にはまったくもって伝わっていない。


「あ、ああ....すまないがそろそろ厨房の片づけにまわってもいいか?

今夜はいくらでも話し合いを続けてもらって構わないから.....」


「私もそろそろ休もうかな...」


特に楓や店長は限界だ。

魔術の存在は知ったもののその仕組みについての理解ができているわけではない。

すると....


「なあなあ!俺もゲームがしたい!!」


待ってましたとばかりに立ち上がったディエル。

そういえばコイツは今、魔力を失っているんだっけ.....


「はあ....とりあえずこの話はここまでだな。

続きはこの私とフィアラ、バーランド、リアン....4人だけで続けよう。」


「えー?!私も参加なのーー?!」


--------------------------------------------------------------------------------------------


翌日。


学校が終わったあとすぐさまカレー屋に戻る私。

下の階はカレー屋が通常営業しているため、2階のディエルたちの部屋で会議を続けることに。

これならついでにディエルも見張っておけるから。


「....戻ったな、フィアラ。さあ会議の続きをはじめよう。」


私が部屋に行くと、そこには昨日よりもたくさんのメモがが広げてあった。


「...ってああ、ごめんごめん。今片付けるね。ほら、フィアラがいない間に

この町の地図を調べてたり、昨日の魔力の流れについて復習していたりで....!」


なるほどなるほど。

確かに情報を整理することで副署長との戦いも有利に進められるかもね。

特に戦えるのは私たちしかいないんだから.....


「バーランドもだいぶ理解できるようになりましたよ。

フィレッチェの教え方もよかったです。」


「おい、あのなあ....」


リアンに褒められ、まんざらでもないというようなフィレッチェ。

そう....私がいなくてもしっかりできているようでよかった。


「...んでんで...!これからどうするの?!

早いところ奴と戦わないと何も進まないんだよね?!」


バーランドは俄然やる気満々だ。

この間戦士として戦って以降、その力で人を守りたいという意識が強くなったのだろう。


「まあまあ落ち着いて落ち着いて。そもそも今の状態では

私の魔力だって完全に回復したわけでもないし....」


「あ、そっか.....」


ええ....

最後に魔力を失ってからまだおよそ1日。

どちらにしても私の魔力量が元に戻るまでは動くわけにはいかない。

それにまだ優衣奈だって回復していなかった。


「まずは私の魔力量を回復させるのが優先。

次に、まだ一度も回復していない優衣奈を回復させるのがいいと思っているんだけど....」


「うむ、それは名案だな。」


フィレッチェからもお墨付きをもらう。

ということで次の目標は私たちの回復だった。


「で、でもその間に向こうから攻撃を仕掛けられる可能性は....!」


「いいから落ち着けと言っているだろう!」


焦りを突きつけるバーランドに思わず口調が強くなるフィレッチェ。

どちらの気持ちも私には分かった。


「...今回に関しては向こうからは襲っていない。確かに警戒して何かしてくる可能性はあるが

それよりも魔王の弟にエネルギーを与えることを優先するはずだ!」


やっぱりみんな本気ね...

それくらいこの戦いに勝って世界を救いたいという気持ちが強い。


「そ、そうかもしれないけど....それで万が一襲われたりでもしたら.....!」


しかしバーランドの気持ちはなかなか落ち着かなかった。

そういえばこの間も私たちの作戦に最後まで覚悟が決まらなかったわよね。

あの光景(1月1日)を見てから彼女のは、

自分自身の誰かを守りたいって気持ちが強く言動に現れているように感じる。

そこで.....


「ねえ....バーランド.....あなたは十分、私たちのこと守ってきてくれた。

だからあとは私たちにも任せて。ね...?できるでしょ?」


私はその気持ち受け取ってバーランドに優しく語りかける。

すると....


「......そうだね...。ごめん、私焦ってた。

私....みんなのこと、ちゃんと信じていられないみたい....」


落ち着いた口調に戻ったバーランドに安堵の表情を見せるリアン。

フィレッチェもやれやれという表情をしていたが内心はほっとしていた。


「...そうと決まれば今は.....皆で待機だな。

まずはフィアラ....君自身のタイミングで、優衣奈に魔力を戻してやってほしい。」


「了解。」


こうしてまずは魔力の回復を優先することを決めた私たち。

果たして無事に副署長NEOを倒し、その先へと進むことはできるのであろうか....


続く....


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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