#81 はじめての魔術~楓編
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#81 はじめての魔術~楓編
1月9日。
学校が再開して2日、楓や藍の誕生日(がほぼ同じ)だったことが発覚。
そのことを知らなかった私は2人にプレゼントを用意していなかった。
そこでプレゼントの代わりに魔術を使って2人を祝福。
ただし一般人に魔術を知られるとマズいのでマジックということでやり過ごす。
ところが楓だけはこのマジックについて食い込んできた。
なのでマジック本を読んで練習したということにする。
しかし優衣奈の露骨な演技もあって逆に怪しまれてしまったので
早いところこの本(魔術書)がマジック本であることを納得してもらうことに。
本屋へ行き、それっぽい本(マジック本)を探す。
そこで見つけたマジック本を楓に見せる優衣奈。
しかし楓は私の持っている本と同じかどうか確認しようとしてきた。
ここで焦りが出た私たちは誤って魔術書を落っことしてしまう。
そのまま楓に拾われ、とうとう魔術書のことを隠し通すことはできなくなるのであった。
そしてその後。
夕方は動揺したままカレー屋の仕事を続け
夜になってようやく店長や楓、フィレッチェ、リアン、バーランドに情報を共有する。
ところがその最中、年始から眠っていたはずのディエルが話に割り込んできて....?!
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「...ねえ、アンタ....魔力はもう....回復したの....?」
私はディエルに問う。しかし....
「はあ?何言ってんだ?俺は起きたら腹が減ったんだぜ!」
「...フィアラ。コイツに話しても無駄よ....」
優衣奈にそう言われ納得してしまう私。
ええ....またコイツがいる日々がはじまるのね....
「...けどちょうどよかったな。今の状況やこの件のことを、
楓や店長たちにも知ってもらう必要があるのだから。」
こうしてみんなで1月1日の件について楓と店長に説明することに....
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「い、1月1日が2回あった....と??」
説明後。楓はともかく、店長はますます混乱するだけだった。
「いや、私は信じるよ、みんな....」
楓は魔術の話を聞いているのであれば店長よりかは納得しやすいかも.....
するとここで重要なことを質問する優衣奈。
「ね、ねえ楓...?楓は....どれくらいこの話を知ってたの...?」
確かに聞いていなかった。
今知っているのがどれくらいなのか、確認することでより話が進めやすくなるかもね。
すると楓は静かに魔術書を撫でながら言う。
「....そうね。1月1日の頃からなんとなく変だと思って、
みんなの様子をこっそり調べさせてもらったの....そしたら世界が危機だとかこうとか.....」
となるとこの楓は.....
「つまり楓、お前はあの1月1日を体験していないわけだな?」
そういうことになる。
どうやらそれまではあまり気にしていなかったようだ。
ただ、1月1日の件で福岡先生や校長がやってきたりしたこともあって
楓も何か違和感を感じていたのだろう。
「なんか...ごめんね。その....あんまり現実的じゃない感じがしたっていうか....
公にしないほうがいいのかなーと思って話し....かけれなかった....」
「いいえ、楓。むしろそうしてくれて助かったわ。
これは私たちの落ち度なんだから.....」
....などと話していると、厨房のほうから大きな物音がして....
ガシャンガシャン!
「...っ!」
しまった....!
話に夢中でみんなアイツのことほったらかしにしてしまったみたい.....!
私は急いでフィレッチェと共に厨房のほうへ向かう。
そして店長もそのあとに続く。
すると....
「ああ....なんてこった...明日の仕込みが台無しだ.....」
明日のために仕込んであったカレーが食べられ、やり直しになってしまう。
これには私も大きく落胆し、ディエルに対して睡眠魔術をかける私なのであった.....
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翌日。
今日も今日とて楓と学校へ行く。
「.....」
しかし昨日の件があった以上楓も気まずそうにしていた。
すると歩きながら楓は私に呟く。
「ねえ...昨日は混乱させてごめんね....その....」
よかった....
私もどう話すかで悩んでいたので楓が先に話してくれたおかげで空気が和む。
「いや、楓。あなたが謝る必要ないわ。普段通り生活を送っていて。」
私がそう伝えると安心したように頷く楓。
とりあえず今は登校中であまり時間がなさそうだったので
この続きはまたあとで話すこととなった....
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昼休み。
この時間になると私たち5人は集まって食事をする。
楓以外の優衣奈、藍、美歩も集まって来る....はずだったが
今日は優衣奈がいない。いないというか.....
「あれま、どうしちゃったの優衣奈は?」
「優衣奈ちゃん、昨日は眠れなかったみたいです...何かあったんでしょうか.....」
藍が心配する視線の先に優衣奈がいた。
そう、1限目の授業を受けたままずっと寝ているのである。
なるほど....優衣奈にも余計な気苦労をさせちゃったみたいね.....
しかし今日はこのあと予定がある。
「....そうだ、藍、美歩。実はこのあと私と楓は福岡先生に呼ばれてるの。
だから今日は先にお弁当食べててちょうだい。」
今朝、福岡先生に会ったときに少しだけ楓のことを話していた。当然その話の続きである。
ほんとは優衣奈にも来てほしかったが....致し方ない。
「それと....もし優衣奈が起きたら
楓と私は福岡先生に呼ばれたってだけ伝えてくれる....?それじゃ。」
「わ、わかり、ました....」
こうして楓を連れて福岡先生のところに行く....
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「お疲れ様です、フィアラさん、楓さん。」
福岡先生とやってきたのは校長室。
もちろん中には校長と福岡先生しかいなかった。
「まあまあ落ち着きたまえ、2人とも。まずはそこに座ってだな....」
「いえ....落ち着いていますが....」
私の一言のあと咳払いをする校長。そして....
「楓さん、あなたが魔力を探知してしまったということは
我々もすべてを話さなければなりません....」
福岡先生は魔術書と共に歴史書籍を楓に渡す。
これは....私が最初に見せてもらったものだわ。
となるとそこには小さなノートもある。
「うむ。そのノートにこの町の歴史と魔術についてが書いてある。まずはそれを読むのだ。
そのあとで少し話を聞かせてほしい。」
「わかり....ました....」
こうして楓はしばらく歴史書を読む。
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「....なるほど、この町にはそんな秘密が....」
歴史書を読み終わった楓はひとり呟く。
「理解いただけましたか?
なので本来、あなた方トウキョウから来た一般人には
見せてはいけないものなのです。混乱や恐怖で秩序が乱れては困りますからね.....」
「確かにそれ、フィアラたちも言ってたわ....」
そう言って私のほうを見る楓。
それを聞いて校長や福岡先生も安心していた。
「さすが。既にそのような説明を受けておりましたか。
なら話は早いです。これ以上魔術のことを公にしないでください。」
しかしそのあと少し不安そうな顔をして話を続ける楓。
「け、けどそれじゃあ世界の危機は....」
すると福岡先生は小さく息を吐くと、やれやれという表情で続け、
「なるほど。そこまで知っておられましたか。
ですが大丈夫です。楓さんの心配することではありません。」
そう言って私のほうを見る。
ええ、と私も福岡先生に返すように力強く頷いた。
「とにかくそういうこと。あなたは世界の危機を心配するより
魔術のことを言わないようにだけ気をつけてちょうだい。いいわね?」
最後、私のひと言に大きく頷く楓。
こうして楓との情報共有も終わり教室へと帰ることに。
しかし昼休みは既に終わっており、
次の授業から何事もなかったかのようにみんなのところへ合流するのであった....
続く....
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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