#80 あれはマジックです....!
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#80 あれはマジックです....!
1月9日。
学校が再開して2日目、いつものように5人で昼休みを過ごしていると
なんと楓や藍が誕生日だったことが発覚。
他のみんなはそれを知っていたようで、みんなはそれぞれプレゼントを渡す。
私だけがプレゼントを用意しておらず何も渡せなかった。
しかしそれでは私の気が済まなかったので魔術を使って2人を祝福。
他のクラスメイトもいたりしたが、まあ...この世界にある
マジックということにして片付けておくこととなる。
ところがその帰り。
カレー屋の仕事に行くために楓や優衣奈と話しながら歩いていたところ、
話題は例のマジック(魔術)の方向へ。
私はなんとかそれをマジックということで終わらすためこの話をしていなかったが
楓が思ったよりも興味を持って食い込んでくる。
そこでこのマジックの本を読んで練習したということにして何とかごまかそうとしたが、
優衣奈が露骨に止めに入ったことで逆に怪しまれてしまい.....
「分かった分かった、2人とも。じゃあこれから本屋にでも行きましょう。」
「「い、今から?!」」
本屋へ行って、その本を今持っている魔術書と同じ本ということにするという作戦を立てる。
今あるのは優衣奈に渡すから楓には新しいほうを買ってあげる、と.....
そんなわけで本屋へやってきた。
場所はカレー屋から歩いて行けるくらいの距離で、そんなに遠くない。
...しかしふと隣を見ると楓と優衣奈の姿はなく、だいぶ先に着いてしまっていたらしい。
私は考え事をしてさっさと歩いていたのだが
あの2人はなぜか道路向かいの建物を眺めながら歩いていたのである。
「何してるの。早く行くわよ。」
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「いらっしゃいませー。」
はじめて来る本屋。
じゃあなぜここを選んだのかって?それは....
「...あれ、フィアラ。もしかしてここ来たことあるの?」
「いや、全然。」
...と、やはり優衣奈も気になっていた様子。
その様子じゃあ、あなたもこの本屋に来たことがなさそうね。
ただしこの本屋に来たことがないのは私たちだけであり.....
「あ、あったあった。ねえ、もしかしてこの辺?」
楓はたまに来ることのある本屋であった。
だからこの店の売り場の位置も楓がいちばん知っている。
私たちは楓のところに行くと、ちゃんとマジック、手品といった
この世界の魔術....に近い技についての本がたくさん並んでいた。
この中から適当にいちばんマジックっぽいものを探す。
[ねえ....これからどうするつもり....?]
[いや、適当にそれっぽいのを見つけてこの本と同じってことにするのよ]
[ああ、なるほど....]
今ならきっと、まだマジックと言えば納得してもらえるはず....!
楓に気づかれないよう、優衣奈と一緒にそれっぽい本を探す。
すると....
[ねえ、こんなのはどう?]
[...なるほど。いいじゃない。じゃあそれを楓に....]
優衣奈が持ってきた本には、花をカバンから出すという
まさにいい感じの手品が表紙に書かれていた。
そのまま優衣奈が本を持っていく。
「ねえねえ、楓!あったよ!この本なんだって!」
「おっ、ほんと?
へえー。じゃあほんとに一緒かどうか確認するから、フィアラの本も見せて!」
「へっ....?」
「だから、フィアラの本も見てから確認するの!」
何やら優衣奈が戸惑っている。
私も急いで2人のところに向かおうとするが....
「あっ、フィア.....」
私に助けを求めるように勢いよく振り向く優衣奈。
しかも私とそのまま近づきすぎて優衣奈と軽く衝突した。そして.....
ゴトッ!
その衝撃で持っていた2冊の本を落としてしまう。
もちろんその中には本物の魔術書もあった。
「ああ...やっぱり何か隠してたでしょ.....」
そのまま落ちた本を2冊とも楓に拾われてしまう。
「なるほどなるほど....。これを隠していたのね....」
魔術書を見られ、大きく息を吐く私。
優衣奈もおどおどして立ち尽くしていた。すると....
「....ごめんっ!2人とも....!!実は私.....魔術の話....聞いてしまったの...!」
「え....?」
最初に楓の口から出てきたのは謝罪の言葉だった。
ただその声はあまりにも大きかったようで....
「あら....ネタバレ...?」「あ、あのーお客様....お静かに.....」
本屋にいた他のお客さんや店員にも聞かれていた。
これ以上混乱を招くわけにはいかない。
「と、とりあえずこの話はあとにして.....帰るわよ....!」
こうして逃げるようにカレー屋へと走る私たち。
ただ、帰ったらカレー屋の仕事がはじまる時間で
すぐに仕事がはじまってしまうのであった....。
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[ああ.....これからどうすれば....]
夕方。
いつものようにカレー屋の仕事のため厨房から料理を運んでいた私だが、
楓に魔術がバレてしまったことで頭がいっぱいになりそのまま立ち尽くしていた。
楓は、たとえ身近な存在であっても魔術と関わってはいけないただの一般人で.....!
「おや、どうした?次の料理を運んでくれないか?」
「あ...はい.....」
...などと考え事をしている私だったが店長の声で我に返る。しかし....
パリーン!!
「!?」
持っていたお皿と次の料理を交換しようとしてお皿を落としてしまう。
これには店長もただただ驚いて立ち尽くしてしまうのであった....。
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夜。
なんとか仕事を終えようやく落ち着いてきた私。
もちろんこのあとは楓たちと話し合いが必要である。
しかし真乃にまで魔術のことを知られるわけにはいかない。彼女もまた一般人だから。
真乃が帰ったあと、ディエル以外の全員がカレー屋のテーブルに集まって話をすることに。
「何、楓に魔術のことがバレていただと....?!」
「ああ、だから2人とも今日は様子が変だったんですね.....」
フィレッチェとリアンも状況を把握。
ところが....
「ま、魔術....とな....?どういうつもりだね....まさか知らないうちに我々を支配しようと....?」
やはり店長にはあまり理解されていない。もちろん店長だって一般人だから。
ただし楓といういつも目の前にいる存在に魔術がバレてしまった以上
真乃以上に隠し続けるのが難しい。
そうなれば店長は巻き込んででも話したほうが楽なのである。
「落ち着いて店長。私たちはまったくの逆。
知らないうちに我々を支配しようとする奴らから、みんなのこと....
この世界のことを守りたい...って思っているの。」
私は今の想いを一生懸命説明する。
「ああ、そうだとも。だがしかしこのことを.....魔術を知らない者たちが知ると
混乱を招くに決まっているからな。まさに今の店長のように....」
そしてフィレッチェが私の説明に補足。
さすが。まさにその通り。
「だから今まで隠してきたってわけ!
けど、秘密を知ってしまった2人にはすべてを打ち明けるしかないってこと!!」
そしてバーランドだってそれを理解していて、
「すべてを理解する必要はありません....ただ、魔術のことは黙っていてくれませんか...?」
リアンについても同様に理解している。
「.....」
みんなの意見を受け止め、真剣な表情をする店長。
さらに優衣奈からも何か言おうとしたそのとき....
「なあなあ!みんな何の話してんだ?それより腹減ったぜー!」
ずっと眠っていたはずのディエルが話に割り込んできて....?!
続く....!
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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