#79 楓と藍の誕生会?!
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#79 楓と藍の誕生会?!
1月9日。
学校が再開して2日目。
昨日の優衣奈について気になることもあるが
とりあえず学校はいつも通り過ごさねばならなかった。
今日も今日とて楓と一緒に学校へ登校する。
午前中は特にこれといった出来事はなく淡々と授業の時間を過ごしていた。
ちなみに福岡先生の授業のときだけ魔術書を読む許可を頂いたわ。
それ以外の授業は真面目に聞きなさいって注意されたけど。
そんなわけでやがて昼休みに入る....
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「うーっす。楓、フィアラお疲れっす。」
そうそう。2、3ヶ月ほど前から藍や美歩とも仲良くなるため
楓、優衣奈も含めた5人で昼休みを過ごしているんだった。
なんだかこの感じ、全然久しぶりな感じがしない。
「みんなやっほー。さて、お昼食べよ!」
楓も楓ですっかり馴染んていた。
私はまだ.....魔術書を読むのがメインだけどね。
すると....
「あ、あの....!食べる前にいいですか....?
楓ちゃん、お誕生日おめでとうございます....!」
「?!」
私はその言葉に、当の本人(楓)よりも驚く。
何?まさか楓....?誕生日のこと黙ってたなんて....?!
「楓....今日誕生日だったの....?」
「いや、まあ....今日ってわけではないけど!
ってか....そう。確かにカレー屋ではあまり誕生日の話しなかったからね。」
「ちょっ....年末に言ったはずっすよ...?!」
慌てるような美歩の顔。
年末....?
えー....
たぶんそのときは、魔術書に夢中で覚えてないわ。
「まあまあ。いいじゃないいいじゃない。フィアラとはまだ日が浅いんだしさ。
...あ、これ私と美歩からね。一応フィアラの分も、ってことで!」
どさくさに紛れて楓にプレゼントを渡す優衣奈。
「ありがとう、みんな....!」
優衣奈と美歩も楓へのプレゼントを用意していたみたい。
そんな....ちゃんと聞いておくべきだったわ.....
ここに来てはじめて、魔術書ばかりを読んでいたことに後悔する。
「...はい、じゃあ....これ!藍ちゃんも誕生日だったんでしょ?お誕生日おめでと!」
「い、いいんですか....?!ありがとうございます....!」
え...ええ....?藍も誕生日....だったの....?!
楓が藍にプレゼントを渡したことでようやく判明する。
しかも優衣奈と美歩は、ちゃんと藍の分まで用意してあった。
「じゃあ...自分らも。誕生日おめでとうっす!」「うん!おめでとう!」
「みんな....うっ....うっ.....」
サプライズに弱い人柄なのか藍は感激して思わず泣いてしまう。
私のほうもいろんな意味で泣きたくなった。
「分かったっすか、フィアラ....これが友情ってやつっすよ。」
そのひと言で、私は持っていた本(魔術書)をもう一度見つめ直す。そして.....
[花よ、彼の2人に祝福の嵐を....]
「...?」
何も知らずに戸惑う楓や藍、美歩にバレないよう、魔術で2人を祝福することに。
そして次の瞬間、私のカバンの中から綺麗な花びらが2人の周りを飛び回りはじめ....!
「わぁぁ....!」「な、なんっすかこれ...!」「す、すごいです....!」
周りにもクラスメイトがいたが、まあ....これは
ただのマジックだということで片付けておきましょ。もちろん楓たちにもね。
ヒラヒラヒラ......
舞い落ちる花びらと共に演出が終わった。
何もしないで後悔などしたくなかったから.....
「どう?素敵な演出だったでしょ?
プレゼント持ってくるの忘れちゃったからせめてもって思って.....」
するとこの演出の後、3人はフィアラのことを抱きしめる。
きゃっ...やめ....て....!
「フィアラ、すごい!!今のってマジック?もー、ほんと嬉しい!!」
「これは驚いたっす!最高のプレゼントになったと思うっすよ!」
「ありがとう、ありがとう、ううっ....うう.....!」
「お、重い...っ!ちょっと....やめてよ....!」
けれどまあ.....
こんな風に友達との友情があるのはいいな....
いつしかそう思うようになった私なのであった.....
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放課後。
カレー屋の仕事組である私、優衣奈、楓は一緒に帰ることになる。
「ねえ、2人とも。今日はありがとね。誕生日プレゼント!」
その帰り。
話は先ほどのプレゼントについて盛り上がっていた。
「ま、まあー、いつもお世話になってる分もあるし?
喜んでもらえたらならそれで十分だわ!」
優衣奈は少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうにしながら話を続ける。
「もー、優衣奈ってばー!」
そんな優衣奈の背中を笑顔で撫でるように叩く楓なのであった。
「フィアラもありがとね!あのマジックすごく綺麗だった!」
「いや、私は別に....」
その話になった途端、優衣奈の表情が固まる。
いや、大丈夫だって....ここはマジックってことでやり通すから.....
「あ、あんなの練習すれば誰でも....」
「へー、どんな練習したの?」
「練習....そう、本を読んだの。」
...ところがちゃんと誤魔化す準備をしていなかったため
ちょっと攻めすぎた気もする。ってか思ったより食い込んでくるわね....
こうなったらいつも読んでいる本をマジック本ということにして納得してもらいましょ.....
「なるほどなるほどー!いつも夢中になって読んでいたのは
マジックの本だったのね!今度見せてよ!」
まあ自分からそう思ってくれるのはありがたい。
しかしあまりにも聞き分けがいいような.....
すると....
「い、いやー、そうだそうだ、その本、実は私も借りようと思ってたんだよねー。
だからもうちょっと待っててくれない?」
食い気味に話に割り込んでくる優衣奈。
ねえ、楓戸惑っちゃたじゃない....!
[ちょっとちょっと....魔術のことがバレたらどうするのよ.....]
[大丈夫大丈夫...今度マジックの本買ってくるから....]
[そういう問題?!]
「ど、どうしたの.....優衣奈....」
あまりにも露骨だったのか逆に心配される。
はあ...ここはもう今から証明するしかないわね....
そして2人にこう提案する。
「分かった分かった、2人とも。じゃあこれから本屋にでも行きましょう。」
「「い、今から?!」」
カレー屋の仕事は夕方の5時半から。
ちなみに今は16時前である。
「確かに時間はあるけど.....ほんとに行くの...?」
「ええ。楓も私のマジックの本に興味あるんでしょ?」
「そりゃあるけど....」
「なら行きましょう。ほら、早くしないと時間がなくなっちゃうわよ。」
こうして町の本屋に行くことになった私、楓、優衣奈。
果たして無事に魔術のことをバレずにやり過ごすことはできるのであろうか....
続く....!
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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