#76 戻ってきた世界....?
~おとめtheルル~
20代くらいの青年。
イラスト、アニメ、ゲームが趣味。
文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。
小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。
#76 戻ってきた世界....?
12月31日になった。
間もなく世界では1年が終わり、新しい年がやってくる。
....あれ....?12月....31日...?
「....今年は色々あったねー....」
...夜。楓はテレビを眺めながら言う。
やっぱり何かがおかしい。
すると....
「ちょっと!?楓!!あなた本当に楓なの?!!」
バーランドは楓の顔に手を伸ばし確認する。
「....は?何言ってんのバーランド。さっきまで寝てたからまだ寝ぼけてるの?」
寝てた....?
まさかこれは、もしかして.....
「おっと。もう間もなく年が明けるみたいだぞ、みんな!」
すると店長が厨房の片付けを済ませみんなのいる客席テーブルのほうに戻ってきた。
やっぱりそうなのかも.....
「3、2、1......明けましておめでとーう!」
楓のカウントダウンでぬるっと年が明けるのであった....。
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朝。
目を覚ました私は真っ先に今の日付を確認する。
1月1日。元旦の8時。
するとリアンも先に起きていたようで、
「あ、おはようフィアラ....やっぱりあなたも昨日のことが気になる感じ.....?」
やはり日付や時刻を確認していた。
「....なるほど.....ということはリアン、あなたにも昨日の記憶があるのね?だとすれば....」
私はこれまでの情報を整理して何が起こったのか導き出そうとする。
するとそこへ.....
「おはよ....!店長はもう起きて下にいるっぽいよ....!」「うむ。」
バーランドやフィレッチェも起きてきて、私たちは部屋で作戦会議を開始するのであった...。
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「....まず前提として、皆昨日の夕方
魔王の弟に絶望させられた記憶は持っている、ということでいいな?」
早速フィレッチェはみんなの情報を整理する。
私たちはそれに合わせて昨日起こったことを共有することに。
「ええ。夕方頃、突然たくさんのサイレン音と共に警官がやってきて.....」「同じく!」
すると珍しくリアンが別の可能性について疑ってきた。
「で、でもそれがただの夢だったという可能性はないのですか....?」
必死にただの夢だったと言いたそうな顔をする。
どうやらあの出来事が本物だったと信じたくないらしい。
「もちろんその可能性はゼロではない。」
そりゃそうよね....
だって近くにいる人同士が偶然同じタイミングで同じ夢を見るなんてこともあり得るから。
「っていうか楓や店長は何もなかったね。これは一体....」
それについても昨日のことが夢ならば本人が知らないのも当たり前....?
「ふむ。今のところこの件については二つの可能性がある。
ひとつはリアンの言う通り我々5人だけが見た予知夢の可能性。もう一つは.....」
そうして部屋にあった魔術書を持ってきてから続ける。
「魔術による、時空の巻き戻しの可能性だ。」
「どうして....そう....思うの....?」
私はフィレッチェにその可能性の導き方を聞く。
「ひとつに、楓や店長は何もなかったという点からだ。
魔術及び術式は発動してもその意識下にない者はそれを感じない。そうだろう?」
確かに....
あのとき魔術を認識したのは私たち5人と魔王の弟軍だけ。
楓や店長は気絶していたから認識していなかったのだろう。
「...つまり、あのときディエルが時空を巻き戻す魔術を発動させたから
私たちだけに記憶がある、ということね....」
「その通り。だがそれを証明することはできないのだがな。」
なるほど、とみんなの意見がまとまる。
つまり、今のところ5人同時に見たただの夢(それも予知夢)だったか、
時空魔術を認識して記憶を持ったまま過去に戻ったかのどちらかだった。
「ど、どちらにしてもこのままでは夕方に警官がやってきて
私たちはみんな捕まってしまいませんか.....?!」
「うむ。だからこそなんとしてでもそこで食い止めなければ....!」
珍しくフィレッチェも協力的だ。
それほどまでに昨日の絶望は楽しくなかったのだろう。
「止めるって言ったってどうすればいいの?!」
「....例えばそうだな....夕方、警官たちがここに来ることは分かっているのだろう?
それなら今の時間帯はまだ警察署で作戦を練っているはず。そこから情報を聞き出せば....」
「そ、それはさすがに無謀じゃないかしら.....」
私はフィレッチェの作戦に疑問を持つ。
だって万が一そこで見つかったら捕まるのが早くなるだけだと思わない....?!
などと今後の作戦を立てていると、ここで思わぬ客人がやってくる。
「...こ、校長先生?!?それに福岡先生まで....!?」
下の階にいた楓の声がここまで聞こえてきたのだ。
あれれ、と私たちは慌てて下の階に降りていく....。
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「...すみません、元旦からお騒がせして.....
重ね重ね申し訳ないのですが、楓さんと店長さんは席を外されてもらえますか?
フィアラさんたちと大事なお話があるので.....」
「あ....はい......分かり....ました.....」
楓は店長を連れて各々部屋に戻っていった....。
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「......皆さん、お疲れ様です。」
福岡先生は真剣な顔で挨拶する。
これは....
「短刀直入に言います。この中で誰か時空の巻き戻し魔術を使いましたね...?」
!?
「ど、どうしてそれを......」
うそ....私たちの他にも同じ体験をしていた人がいた....!?
となるとフィレッチェの言ってた時空の巻き戻し説は本当なの....?
するとここでフィレッチェが机を叩きつけながら言う。
「おい、なぜだ!魔術及び術式は意識下にないと分からないはずだ!!
あのときあの空間に、一緒にいなかったではないか!!」
「ちょっとフィレッチェ.....」
けれどまあ...言いたいことは分からんでもない。
いきなり現れた外野の人物に、自分の説が正しいと証明されてもすぐには納得しないだろう。
「まあ落ち着きたまえ。
確かに君の言う通り、魔術というのは意識下にないと発動したことすら気づかない。
しかしそれはあくまで魔術という存在を知らない者たちにとって、だ。
これで君なら私が何を言いたいのか分かるはずだがね。」
「......」
フィレッチェは黙り込む。
するとここでバーランドが閃いたように口を開いた。
「あっ!ってことは校長や先生は魔術を.....&$!@*\^#!?」
ところがそれがあまりにも大きな声だったので口を抑えておく。
魔術を知らない楓や店長に聞かれたら面倒だからである。
「さすがですねフィアラさん。あなたならすぐ理解できると思っていましたよ。」
やっぱりね。
まああんな秘密を隠して守っていたくらいなのだから魔術が使えても当然かしら....
「つ、つまり....その.....
昨日のあのタイミングを、先生方は遠くからでも認識できた、ということですね...?」
そうして最後、リアンが今の話を静かにまとめる。
校長と福岡先生もその通り、と頷いた。
そういえば確か
優衣奈も魔術を使った瞬間に立ち会っていなくても魔術を認識できていたわね。
となると優衣奈も既に魔術を認識してしいたということになる。
ここまで校長や福岡先生の登場で一気に話が進んでいき、
この2名を加えた私たちは夕方の件について作戦を練っていくのであった....
続く...
はじめまして、おとめtheルルです。
クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。
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