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#64 はじめての文化祭~演劇編

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#64 はじめての文化祭~演劇編


10月26日。今日、学校では文化祭というイベントが行われる。


...まあ正確には今日と明日。

学年ごとに出し物が決まっていて、私たちの学年は

クラスレストランの他にステージで劇を行うチームもあるのだとか。


私たちのレストランが開始するのは昼からだったため、楓や優衣奈と一緒に

ステージで行われる劇を見に行くことになった...。


...朝。


オープニングの楽器演奏などがが終わり、元気な声でアナウンスが響き渡る。


「さてさて!最初のステージ発表は、2年生による劇になりまーす!

最初の劇は、1組による"愛のプリンス劇場"。どうぞお楽しみくださーい!」


そのアナウンスと同時に、ステージの幕が上がる。

そして私たち観客席からは大きな拍手があがるのであった....。


-----------------------------------------------------------------------------------


カチャン....

主人公役にスポットライトが当たる。


「僕はこの国の王子。今日は来年の王位継承に向けて隣国の視察だ。」


[わぁーっ!!王子役の山村、超イケメンじゃなーい....!]


隣にいる楓からそんな声が聞こえる。

へえ...。あの人、山村っていうの...?

そういえば同じクラスにいたようないなかったような.....?


...劇では王子役の山村が隣国へ向けて進んでいく。

王子が隣国に向かう途中、ひとりの少年(...?)が

盗賊たちに襲われているというシーンになる。


「きやー。助けてっすーー。」


...はい?

やる気あるのかしら、この人。

あまりの棒読みっぷりに一気に劇の世界から抜けてしまった。


...それでも劇は続行。王子はその盗賊たちを薙ぎ払って少年を救出する。


「大丈夫かい、少年?」


「いや、ウチ女っす。」


なんだ、女の子....

って、うそ....!!女の人なの?!

完全に少年だと騙されていた私。


---------


その後、先ほどの少年と呼ばれた少女は

王子が向かっている隣国から来たという話を聞く。

そこで王子はその少女を連れて一緒に隣国へ向かうことにした。

...そして王国到着後。

なんとその少女の正体はその国の姫様であることが判明する。

姫を助けたお礼として、ドレス姿になった姫が直々に城を案内するという展開に。

しかもこのシーンで最初のセリフは先ほどの棒読み少女なのであった。

ところが....


「...そういえば貴方、どこからいらしたこと?」


[...?!]


あれ...本当に同じ人...?!

実は魔術で中身すり替えて見た目だけ同じとかにしていないわよね...?


「実は僕、視察でこの国を訪れた隣の国の王子でね....」


「お、王子様...?!」


驚く姿はまるで本当に恋する乙女。

姫の熱い視線に王子役も戸惑っているように見えた。


---------


その後、王子は自国に帰ってきた。

しかし先ほどの展開で隣国の姫に恋をした王子は

国王(父)に内緒で城を抜け出そうとするという流れに。

そこで兵士長に止められるのであった。


「王子様。いけませんぞ。父上に内緒で城を抜け出すなんて....」


「止めないでくれ、兵士長。僕はあの人と結婚したいんだ.....!!」


などと言い争っているとき....


「話は聞かせてもらったぞ、王子....

ならばこの私を倒してから行くがよい...!!」


...なるほど。こういうときは王子の本気を見せるのがお決まりの流れってところかしら。

こういうのは昔、本で読んだことがあるのよ。

だとすれば物語的にもいよいよクライマックスなのかもね....

なんて思っていたそのとき....


「やめてくださいまし、執事さま!王子さま!!」


...突然メイドの服を着た委員長が執事に飛びかかる。

ちょっと...。変な展開(アレンジ)を入れないで。


...するとここで、王子が委員長と執事のほうを見ながらビシッと決め台詞を言う。


「...まったく。君も僕を止めるというのかい?

悪いが僕の愛はもはや誰にも止められないの、さ....」


[キャーッ!!]


隣にいた楓も含め、近くにいたみんなは黄色い声援を上げる。

な、何よ....これくらいで...!テンションが、上がる、わけ.....!


「と、とにかくここを通りたくば私と戦うのだ王子よ!」


カキーン!


執事のおかげでとりあえず展開は戦いに戻った。

しかし私の顔は少しだけ火照っている。


ぐぬぬ....


「な、なかなかお強くなりましたのう、王子....」


ここでお互いに一旦引く。

まあ....決め台詞はともかく、戦いの演技は上手だった。


...と、次の瞬間、執事は王子のほうに走って攻撃を繰り出そうとする。

あれま、この流れだともはや展開は....


「おっ....と....!!!」


バタン....!!


王子はその攻撃の隙をつき、執事を地面に投げ飛ばす(もちろん演技)。

そして、倒れた執事の背中から、頭の上に剣を突きつけた。


こうして王子は城を抜け出し、

姫との婚約を果たすという結末を迎えるのであった...。


-----------------------------------------------------------------------------------


「いやー!すごかったわ、劇!!」


「っし、私たちもこれから頑張らなくちゃね!」


「なるほど...今回の劇はなかなか悪くなかったわ....」


劇が終わってすぐ。

優衣奈、楓、あと同じクラスのもう一人の子と私は

劇の感想を口にしながらみんなで一緒にレストランへ向かう。

ええ、今度は私たちレストランチームが仕事の本番よ。


開店時刻までに集まって、開店前の準備をする。

最初は優衣奈が表に出てくれた。


「い、いらっしゃいませー!」


...しかしいつもカレー屋で仕事をしているときよりも緊張しているように見える。

そんな中、お店は他の学年のみんなや保護者、地域の人などで賑わってきた。

私もそろそろ料理を運ぶ準備をしないとね...


------


「お待たせしました、ジャガイモのポタージュです。」


優衣奈よりも先に、お客様のところへ料理を運ぶ。

...あれ。この人たちは先ほどの劇の王子役や執事役の人たちじゃない。


「はい、こちら。鮭のムニ....エルになります!はいいっ!」


後から優衣奈もやってきて、一緒に料理を運ぶ。


あれ....

やっていること自体はいつものカレー屋とさほど変わらないのになぜだろう,,,.

なんだかちょっと楽しい.....


きっといつもと違うお客さんとの接客が

新たな刺激となってそう思ったのかもしれないわ。


...こうしてみんなと接客を続けているうちに、

あっという間に1日目が終わってしまうのであった...。


続く...


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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