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#63 魔術と大魔術師

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#63 魔術と大魔術師


10月。

体育祭が終わり、今度は文化祭というイベント近づいてきたある日。

みんなでその文化祭の準備をすることになっていた。


私は楓や優衣奈と一緒にクラスレストランの設営や接客の練習をすることに。

文化祭も強制的なものらしく、授業が終わると

準備の時間に割り当てられることになっていた。


....ということで授業終わり。

他のクラスメイトも一緒にレストランの設営をする時間、

準備をしている途中の優衣奈がいるところを通りかかった。

彼女はクラスメイトと会話をしている。


「...どうしたのよ、藍。」


「え...?あ...優衣奈ちゃん....実は...」


優衣奈も大変ね。

そう思いながら通り過ぎる。しかし....


「実は、お皿があと1枚足りなくて困っているんです...

委員長さんからはあとでもう一度探すよう言われたのですが

どうしても気になって....」


その言葉を聞いた瞬間、私は足を止め

そのまま優衣奈とクラスメイトのところに戻る。


「...なるほど。それってつまり、失くしたお皿の場所を知りたい、ってことです?」


「え、ええ...そうですが....」


大魔術師となって人を助ける職を目指している以上、

些細なことも見逃すことができない。

それに、これくらいなら大丈夫....なはず。


「皿よ...我に居場所を教えん...」


ピカッ!


そう、私には対象物の場所を光らせる魔術が使える。

これを使えば失くし物なんてすぐ見つかるわ。


...なるほど。棚の上のさらに奥ね。

私はその棚を指さす。


「...あったわ。ほら、あの棚の上の奥。」


「...ここ...ですか?けれどここはさっき...」


そう言って彼女は棚の上に手を伸ばす。そして...


「あ、ありました...!!

ありがとうございます、フィアラさん、優衣奈ちゃん...!」


よかったよかった。

魔術のこともバレていないみたいだし、これにて一件落着。

やっぱり魔術は人助けのために役立てないとね。

すると...


「...ねえ...今のも魔術...?」


先ほどから一部始終を見ていた優衣奈が

興味深々で聞いてくる。


「ええ、そうよ。」


「ま、待って...!私も...魔術...使ってみたい!!」


なるほど....そうくるのね....


-----------------------------------------------------------------------------------


放課後。


今日はこのあと私も優衣奈も仕事お休みだった。

なので優衣奈を連れて図書室にやってくる。


...他の教室を使いたかったけど

今は文化祭の準備で使用されているためここが使いやすかった。

さらにここなら先生方も事情を知っているからね。


...私は早速魔術の本を開いて優衣奈に見せる。

魔術を扱うにはまず基礎知識が必要であった。


「...いい?魔術っていうのは、この世界で魔法を操るための術。

人々の生活をより豊かにするために考案されたもので、古くは誰もが使える....」


...と、そこまで説明して優衣奈のほうをチラッと見てみると

死んだ魚のような目でこちらを見ていた。


「...ちょっと。聞いてる?魔術を使うには基礎的な知識も必要なの。」


「へーい...」


まったく...魔術を使いたいって言ってきたのはあなたのほうでしょ....

やる気がないなら最低限のことだけ注意しておこうかしらね。


「...まあいいわ。じゃあこれだけ覚えておいて。」


するとその言葉に背筋を伸ばし、ゴクリと息を吞む優衣奈。


「...絶対に、魔術で人を、傷つけないこと。いい?」


これは私自身にも言い聞かせている言葉だった。


「そんなの当たり前じゃない!私が魔術で人を傷つけるよう....@#$*!!!」


「そういうことじゃない。」


私は優衣奈の口を塞ぐ。


「この世界にはこの世界の秩序がある。

魔術とは、それを乱す可能性すらある封印されし呪文。

つまり、基礎的なことを理解せず魔術に触れているようでは

この世界の秩序を乱し、世界を崩壊させる恐れがあるということよ。」


「世界を....崩壊....」


ようやく魔術の基礎知識についての重要性を感じてくれた様子の優衣奈。

これでちゃんと学ぶ気に...


「...わかったわ。私、魔術を使うのやめる。

そんな危ない魔法だって知らなかったんだもの。」


....そう。だったらそれがいいわ。

悪いけど、あのまま適当な気持ちで触れて

世界の秩序を乱すくらいなら最初から使わないほうがいいと思うから。

実際、この町で魔術が封印されたのも世界の秩序が乱れたことが原因なんだからね...。


すると...


「...じゃあ最後にひとつだけ聞かせて。

フィアラ....あなたはなぜ、そこまでして魔術を身につけたかったの...?」


「それは....」


難しい質問に、私は一瞬考える。

なんで魔術を身につけたのか、か....。

ただ単に、この世界でも魔法が使いたかったから...?

...なんて適当な気持ちで使いはじめたのだとしたら

私も魔術を使う資格ないじゃない,,,!

するとここでこの学校に来た理由のことを思い出す....


「........魔法や魔術を通してすべての世界に喜びと祝福を与えられる...

大魔術師になるためよ....」


「大魔術師....」


...そう、私は大魔術師になるという目的でこの学校にやってきた。

大魔術師というのは様々な魔法を通して世界に希望を与えるという職のこと。

しかしここに来て最初の頃は、大魔術師になりたい気持ちと

ただ単にこの世界で魔法が使えるようになりたかったという気持ちが混在していた。

まあそのおかげでこの町の秘密や魔術の基礎について

知ることができたのだから結果オーライなんだけどね。


大魔術師になるという夢がただの言い訳で終わらないように、

これからちゃんと気を引き締めないといけないのは私のほうだった....


...すると私の回答を聞いた優衣奈は顔を緩めながら呟く。


「ふふ...あのときから思っていたけれど

やっぱりあなたはただ者じゃなかったのね。」


「あのとき...?」


はあ....?いつのことかしら....


まさか、もうこの世界に来た時点で

私の魔力について何か感じることがあった...?!

...確かに出会ったときから私のことを魔法使いと認識していたような気もするし...

だとすればあなたも向こうの世界ではかなり上級魔法使いね。


「いいや、なんでもない。

...応援してるわ。あなたの夢を....」


「ええ、ありがとう...」


こうして優衣奈との関係が深まる。

魔術を教えることはなかったけど、結果として

優衣奈とちゃんと話しができてよかったなと...そう思う私なのであった....


続く...



はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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