第92話【探偵】
前回のあらすじ
猟奇殺人事件が起こった
「徹君は何処のホテルに泊まっているの?」
与謝野が唐突に尋ねて来る。
「適当にビジネスホテルにでも泊まろうかと思います」
「なるほど・・・私も一緒に泊って良い?」
「は?」
呆気に取られる夢宮。
「私は売り出し中の美少女探偵与謝野晃子!!売り出し中なのでお金が無いのよ」
「もう秋なのにまだ頭がゆだっているのか」
「何ですってぇ!?」
「初対面の男と一緒にホテルに行くとか貴女、可笑しいですよ
貞操観念は何処に行ったんですか?」
「それは心配無いわ、君は悪い人間じゃない」
断言する与謝野。
「何故その思うんですか?」
「探偵としての推理力」
「・・・とりあえず僕が貴女を信用できないのでこれで失礼します」
「あぁ~待ってよ~!!お願い!!じゃあ少しお金を貸して!!ねっねっ!!」
夢宮の裾を掴んでずるずる引き摺られる与謝野。
「・・・はぁ・・・探偵って貴女ねぇ、そんな物よりももっと食える職業有るでしょうに」
「例えば?」
「探偵をやる知能が有ればもっと良い職業に就ける
キャリアウーマンとか」
「はっ、悪いけどもパソコンの前でカタカタやる仕事が
脚で情報を収集する探偵よりも劣っているとは思えないわ!!」
「でも探偵で食えてないんでしょう?だったら辞めるべきでは?」
「そ、そんな事無いわ!!食べれているわよ!!」
「じゃあ別に僕がお金を貸さなくても良いですよね」
「待って!!倍にして返すから!!」
「屑の常套句じゃないですか・・・信用できませんね」
「ふ、ふふ・・・じゃあ私のマル秘データを公開してあげよう!!」
ウィンクをする与謝野。
「アイドルとかでもやっていけますよ」
「あら嬉しい、でも舞台の上で踊っているアイドルよりも
現実世界で歩き回っている探偵の方が私には性に合っているわ!!」
「そうですか・・・マル秘データって言うのは何ですか?」
「私はね今、この街で起こっている猟奇殺人事件を追っているのよ!!」
「!!」
目つきが変わる夢宮。
「お、君も気になるんだね?となると君は事件を追う記者みたいな者なのかな?」
「いえ・・・でも事件に興味が有ります、こういうのに目が無いんですよ」
「ふふふ、危ない性だね、でもやはり私の見立てに狂いは無かったよ」
「とりあえずそのマル秘データとやらを見せて貰って良いですか」
「良いよ、でもここじゃ何だから移動しよう」
次回【ファミレス】




