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第四十七章 観測者の解析、歪む理
玉座の間で、オリジナル太一は「竜鱗の鍛冶師」という言葉を反芻していた。
「正体不明の変人…この剣の元の作り手…」
彼の巨大な演算回路が、リーネの大剣の残像を解析する。
あの大剣には、確かに異質な魔力が宿っていた。
彼がこの世界で見てきたどんな魔法とも異なる、
しかし「理」に近い構造式。
(あの剣は…ただの武器じゃない。俺と同じように、この世界に異質な存在が作ったものだ)
太一は一つの仮説に辿り着いた。
(竜鱗の鍛冶師。それは…俺の前にこの世界に来た、
別の『転生者』か?)
あるいは、もっと別の何かか。
いずれにせよ、その存在はリーネの過去と深く結びついている。そして分身の太一の未来にも関わってくるだろう。
(北の霊峰…か)
雪と氷に閉ざされた霊峰には数多くの遺跡や伝説が眠っているという。そこにはかつてこの世界に干渉した誰かがいるかもしれない。
彼はモニターに映る二人の旅路を見つつ
太一は玉座に深く座り直し、演算を続けた。




