↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『肉塊の玉座と理の王国』  作者: ぷっぷくクリーナー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
45/71

第四十四章 論理都市の日常、管理された安らぎ

玉座の間で、太一はモニターを見つめていた。

転送室に保護された亜人たちの様子だ。

彼らは最初、怯え、隅で身を縮めていた。

ここがどこなのかわからず、

また水槽や檻に戻されるのではないかと恐れていた。


しかし、

配下の魔物たちが丁寧に対応し、

清潔な衣服と温かいスープを提供すると、

彼らの警戒は少しずつ解けていった。


エルフの少女が、

恐る恐るスープを口にした瞬間、目を見開いて涙を流した。


「美味しい…」


その一言が、他の亜人たちにも伝播する。

彼らは泣きながらスープを飲み、互いに抱き合った。

オリジナル太一はそれを見て、胸の奥が締め付けられるのを感じた。


(彼らは…ただ安心を求めていただけだ)


太一は彼らに最適化された部屋を提供した。

清潔で、安全で、食事も十分にある。

論理的には完璧な環境だ。


だが、それは彼自身が引きこもっていた六畳一間と同じではないか?

外からの危険は排除されているが、

彼らはまだこの城の中に閉じ込められている。


(俺は…彼らを救ったのか? それとも、別の檻に入れただけか?)


太一は自問した。

彼が作った論理都市は、

行き場の無い孤独な者のための避難所だ。

だが、それは「外」との接続を絶つことで成り立っている。


リーネと旅をする分身の太一は、外の世界で傷つきながらも、人と繋がっている。


彼は転送室の装置を見た。


(いつか…彼らを外へ帰してやれる日が来るのだろうか)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。