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TS娘でも恋しちゃう!?  作者: 宮島485


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こいつうるさい

って、何を考えてるんだ俺は




俺はもう恋はしないって決めたんだ





「らんらんらーん」




だから、こいつを好きになることはないと思う




「ふんふんふーん」





そもそもこいつは、元々男だし




「ねえ優〜」


「さっきからうるせえよ!考え事してるんだ」


頭の中で考え事をしていたのに邪魔されてしまいついイラッとしてしまった



「う、ご...ごめ、私」


結月の目が怯えてる目に変わった。言いすぎたかな



「...」



いや、邪魔する方が悪いよな



「...グスッ」


「え?」


「ごめっ...ごめん...」


泣き出してしまった


「え、あ、ちょ、俺が悪かったから泣かないで」





「藤本優さん!女の子に何してるの!」


勇ましい女性の声が後ろから聞こえてきた



「全く...引きこもってしまったと聞いて心配していたのに」



「う...三浦遥乃さん...」


声の主は、クラスメイトで風紀委員の三浦遥乃さんだった。ポニーテールを白いリボンで結んでいるのが特徴だ


「いや、これは誤解で」


「誤解?でも泣いてるじゃない」


「いやそれはそうなんだけど」


「元男だとしても今は女の子なんだからもう少し優しくしなさいよ!」


いや何ちゃっかりTS娘だって前提受け入れちゃってんの!?


「うう...はるちゃん...」


「おーよしよし、怖かったねぇ」


遥乃さんが結月を撫でる。なんという光景だ。僕には理解できなかった



「それにしても可愛くなったねぇ結月ちゃん」


「でしょでしょ!」


「え、てかなんで遥乃さんは結月が性転換したの知ってるの」


百合の間に挟まるのは少々申し訳なかったがどうしても我慢できず聞いてみることにした


「ああ、それは昨日の朝先生が言ってたんだよ」


「そうそう、私から先生に話してね」


「ああ、なるほど」


いやこれじゃまるで俺が場違いみたいじゃねぇか。なんだ、俺は異世界にでも転生したのか。まあ本当にそんな気分なんだけど



学校に着き、俺は結月と一緒に職員室に向かい担任の木村 文和(きむらふみかず)先生に挨拶をする


「これ、新しい生徒手帳な。長森、今日からまた頑張れよ」


「はい、女の子としての新しい生活、頑張ります♪」


ルンルンでスキップしながら職員室を早々に後にする結月を俺は歩いて追おうとすると


「藤本、ちょっと」


木村先生に呼び止められる。なんだろう


「今はかなり浮かれてるが、そのうち困ることも出てくると思う。だから、長森のサポートは親友のお前にしてもらいたいんだ」


「あっ、はい」


「まあそうしてれば少しは気持ちも晴れるんじゃないか?」


「...」


まるで僕に何があったのか知ってるような言い方。もしかして誰かから聞いたのか?


「呼び止めてすまない、要件はそれだけだ。行っていいぞ。あと、くれぐれも無理はせずにな。久しぶりの学校なんだから」


「はい、失礼します」


俺は一礼して職員室を後にした



気持ちが晴れる...か。それで簡単に気が晴れたら苦労しないんだけどな


「なーにまた考えごとしてんのっ!」


「うわっ」


廊下で後ろから結月が走って俺に乗っかってきた


「いや、考え事なんかしてねぇよ」


「ふーん、本当に?」


「ほ、本当だよ」



「そっか、それより聞いてよ!さっきね」


「あのさ」


俺は結月がなにか言おうとしてたのを止める形で口を開く


「なに?」


結月が首を傾げた


「いや、なんでもない。ほら、さっさと教室戻るぞ」


俺は足早に教室へと向かう


「待ってよ優〜」


小柄な少女が俺の後を追ってきた

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