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指揮者 渡鍋

 空門が日本の上空に出現して、もうすぐ一年になる。


 数えるほどの回数であるが空門が輝き、少なくない犠牲者と悲嘆が生まれ続け、渡鍋(わたなべ)もまた安道(あんどう)という、竹馬の友の死に痛哭した一人だった。




 + + + 




 幼少期の渡鍋にとってクラシックは日常に溶け込んでいる音だった。

 

 母親は音大に通うほどのクラシック好きで、その血か影響を受けたのだろう。

 

 小学生の頃に母が所属するアマチアの市民楽団ではあったが生演奏に魅了され、狭い書斎を埋める音楽関連の書籍とビデオ、CDを玩具に飽くことなく篭っていた。 


 渡鍋はなかなかの音量で聞くため、書斎から音が漏れていたのだろう。


 ある日、音楽に合わせて動く影が窓に写り、開け放って覗きこむと、歳近い少年の姿があった。



 それが後に竹馬の友となる安道だった。



 彼の家は貧しくはないが、豊かというには些か難のあるようで、道楽に割く余力はなかったようだ。

 

 その頃の子供の遊戯の中心であった数万もする携帯ゲーム機を買ってもらえずに、上手く同世代の少年たちに馴染めないまま、放課後は一人になる時間の方が多かった。


 家に帰っても待ち受けているのは兄達によるプロレス技の練習台、もしくは弟妹の面倒か、母親の手伝いと相場が決まっているため、どこかで時間を潰してから帰るようだ。


 兄弟が多いために、下から数えたほうが早い彼にチャンネル権もない。


 安道の道楽といえば、近所の渡鍋の書斎の窓の下でクラシックを聞いて時間を潰す一時だったらしい。


 一人っ子でクラシックという自分の世界に引き篭もりがちな渡鍋の初めての友であり、唯一の親友―――生涯の敵友(ライバル)となった。


 最初の頃は学んだ知識や経験を安道に教え、賞賛を得るという教師職に酔いしれていた。

 物覚えがよく努力家の安道は熱心な生徒だった。


 渡鍋にとって、安道はいい影響だと思ったのだろう。

 安道を母は自分が所属するアマチアの市民楽団に招待したのだ。


 予想通りの結果で、安道は生演奏に目を輝かせ、子供らしからぬ様子で陶酔していた。


 母の目を盗んで教えたピアノの腕は幼少期から習っている渡鍋にしてみればイマイチだったが、『家でもイメージトレーニングしてるんだ』と半年もすれば、渡鍋に迫る勢いだった。


 小学校は違うクラスだったが、中学に入ると同じクラスになり、一年の終わり、二人は決意した。



 音楽の道を進もうと―――そして、プロとして同じ舞台の上で演奏しよう、と。   

  


 音楽付属大学の高校に二人で入り、どんな楽器も弾きこなすほど器用さと絶対音感を武器に渡鍋は指揮者の道を、安道はコンサートで心奪われたらしいヴァイオリンの才能を開花させていた。


 共に海外留学し、相変わらず輝くような日々を過ごした。


 驚いたことに安道に資金を出したのは、すでに成人していた兄達だった。

 クラシックに造形も深くないし、聞くといえば流行歌ばかりだと安道は笑っていたが、そんな強い繋がりを持った兄弟を羨ましく思った。


 軽口めいて告げると、安道は驚いたように目を見開いた後、渡鍋の背を音が聞こえるほど強く叩いた。



『ナニすんだ、いてぇだろうが!』

『お前がバカな事いうからだ。血が繋がらなくたって、苗字が違ったって、ここにお前には音楽に結ばれた俺という最高の義兄弟がいるだろう。その上、親友で、敵友(ライバル)だぞ、お得じゃないか』



 胸を逸らしてドヤ顔で告げる安道に今度は渡鍋は目を瞬かせた。



『………兄貴っつうか、手間のかかる弟な。つか、言ってて恥ずかしくないか?』



 さすがにクサイ台詞だという自覚が合ったのか、『う、うっせぇ!お前!一言多いんだよ!こういう時は素直に感動しとけよ!』耳まで真っ赤にして、逃げるように早足になった。


 幾つもの優勝を手にした安道はヴァイオリニストとしてプロへの道へ進み、同じく国際指揮者コンクールで好成績を残したものの開花の遅い指揮者職の渡鍋は運良く有名な指揮者の元で修行することとなった。


 時の流れは早いもので、それから十数年の月日が流れ、二人共四十過ぎていた。


 ようやく日本の交響団の指揮者として落ち着いた頃だった。


 それを見計らったように、ヴァイオリニストとして名を馳せていた安道の凱旋公演するという噂が流れて、それと共に渡鍋が所属する交響団に安道からのオファーが届いた。



 指名された指揮者は当然のように渡鍋だ。



 そして翌日に安道から送られてきた、どこかの異国の風景写真のはがきの短い文章を見て、思わず渡鍋は声を上げて笑った。


 


『約束を忘れたとは言わせねぇぞ、兄弟』



 

 予想以上に渡鍋の出世が遅れ、長い事、待たせてしまった。

 

 


『遅くなって悪いな、兄弟』




 渡鍋はその一文をはがきに書くと、直ぐ様返信した。

 

 丸くなった渡鍋からすれば、本当はプロの舞台じゃなくたってよかったのだ。

 安道という友と昔みたいに、一緒に演奏できれば、それでよかった。

 

 だが帰国した安道を待っていたのは長年の約束を果たすことではなく、第一波で起きた余波の交通事故で即死という無残な結末だった。  




 + + + 




「―――すまない、皆」 



 いまだ空に魔法陣という徒花は咲き続けていたが、真下の市街地は封鎖されている。

 

 公演は中止となり、市街地の周囲も人気はない。


 されど市街地に一番近い市民ホールで公演を開こうと提案したのは、渡鍋だった。

 安全が危惧されたもの、すこしでも近いところでコンサートを開きたかった



 馬鹿なことをと言われるかもしれないが、少しでも近くに―――安道に音が届くように。



 それは無謀でしかなかった。


 第なん波だが分からないが、ホールでの全体練習予定に、魔法陣が輝いたのである。


 周囲に警戒音が鳴り響いていたが、音楽ホールであったことが災いし聞こえず、ホール内に放送が流れた時には、入り口から迷彩柄のオラウータンのようなものが両手ほど侵入していた。


 全員が中央ホールから逃げ出そうとしたものの、いたるところから襲われて、奴らには知能があるのか数える程度の入り口が塞がれている。 


 幾人もの犠牲者が出て、ホールへ引き返すのがやっとだった。

 

 渡鍋も近くにいた団員を助けるため応戦し、素人の拳で合ったためかど指に罅が入っているようだし、背には鉤爪にやられ、背中ほど酷くはないが足も捻ったのか痛みが走る。


 別に渡鍋の心からの善意ではない。

 他の人が聞けば、嘘だと言われるかもしれないが、演奏者の指を守るため無我夢中だった。

 

 長年苦楽を共にしてきた60人近いオーケストラが二割近くが――――こんな危険なところで、開催しようといった自分を誰も責めない事が逆に渡鍋を苛んでいた。


 外から聞こえる化け物の雄叫びに誰かの嗚咽が重なる。


 

 ヴァイオリニスト安道宗治追悼コンサート。



 何処かから破れ、紛れ込んだチラシを見て、苛立ちまじりに手を伸ばして、気がついた。


 

 己が指揮棒をずっと握りしめていたいた事に。

 化け物に襲われながらも、握りしめたまま逃走していたのだろう。


 ふと、顔を上げると、楽器や、弦、撥や楽譜などを握りしめているものや、中にはケースごと楽器を抱きしめている強者までいる。


 視線に気がついたらしい、ケースごと抱いていた強者であるオーケストラマスターが冗談めかして、すこし失敗したらしい強張った笑みを浮かべた。




「妻公認の金のかかる唯一の愛人ですからね……ですが、うちの奴は時々、嫉妬に満ちた目でコイツを見てます」




 有名な老舗のヨーロッパメーカーである。

 うん百万、もしかするとうん千万のシロモノだ。


 このオケマスの言葉からすると、危険とわかっていても裸で持ち出すことはできず、わざわざケースにしまってから飛び出したのだろう。


 よく通るオケマスの言葉に幾人から微かに笑いが漏れた。


 残りの者達はハッとして、ステージの上の楽器に向かうあたりが、この楽団のハングリー精神を見たような気がした。


 バンバンと叩き壊さんばかりに扉を叩き、甲高い声で泣く悪魔達の声が聞こえるというのに。



 重たい身体を引きずって、渡鍋は導かれるように、指揮者台へ。 



 不思議と恐怖はない。

 なぜか身体の奥底から得体の知れぬ熱が溢れてくるような気がした。 


 これから高慢で、残虐で、なによりバカバカしい事を口にするのを後押ししているような熱量だ。



 そしてこんな場面だというのに譜面台を指揮棒で叩くと、まるでいつもの練習と錯覚するほど、変わらずにオーケストラは口を噤んで、渡鍋の言葉を待つように注視する。


 渡鍋は我が子を見るような眼差しでひと通り団員を眺めて、呟いた。




「たぶん私達が死ぬのは時間の問題だろう」




 新設された自衛隊の部門がやってくるだろうかと脳裏を掠めたが、可能性は低いように思える。


 音楽一筋の渡鍋も詳しくはないが、立ち上げにやたら揉めたという噂もあるほどで、特殊な力を持つ者達の対応が難しいらしい。


 どんどんと歪な形で隙間を作る扉は軋み、長くは持たないだろう。




「ならば音楽が聞きたい。音楽を奏でたい。できることなら、死の間際まで音楽の側に居たい。できることなら死んだ後も音楽に包まれていたい」




 こんな時だというのに―――いや、こんな時だからこそ、渡鍋は望んだ。


 耳が聞こえずとも音楽から離れることのなかったベートベン。

 死の間際まで作曲を続けたモーツアルト。


 彼らが音楽を手放さなかったのは、彼らが音楽に愛された偉人だからだと何処かで思っていた。


 されど、今ならわかる気がする。


 音楽を手放さなかったのではない―――手放せなかったのだ。


 歴史になど全く名前を残さないであろう自分ですら、望んでいるのだから、きっと今までの名も残らぬ音楽家たちだってそうだったのだろう。

 

 渡鍋が知らないだけで。



 オーケストラ団員の誰もなにも言わない。


 ただ黙々と彼らは倒れた椅子を直し、所定の位置についていた。

 

 そして渡鍋に答える眼差しは、全幅の肯定だった。

 青春のほとんどを音楽に捧げた彼らは泣き叫ぶことも、渡鍋を馬鹿にもしない。


 もっと他の逃げ道を探せばいい。


 外部に助けを求める手段を模索するほうが、ずっと賢くて、マトモな選択だ。

 誰もが馬鹿な奴らだと、このオーケストラを憐れむだろう。


 きっと恐怖でおかしくなったのだと。



 だが団員たちは笑みすら浮かべて、渡鍋の指揮棒が動き出すのを待っている。



 いつもなら観客に下げるべき頭を、敬意を込めて彼らに静かに下げた。


 己の指揮棒に合わせて、死を漂わせるホールに不釣り合いな緩やかさでコンマスのヴァイオリンから始まった。



 いつか二人で奏でればいい―――なんて気軽な一声で二人揃って作曲したオーケストラだ。



 まるで山中で始まる一滴の雫、それが大河となり、海へ至るような、徐々に楽器たちが重ねられていき、爆発的に広がるような、安道の好みの派手な弦楽器の旋律。


 命を賛美するような。

 魂が叫び歌うような。

 

 ヴァイオリニスト安道及び指揮者渡邉の未発表の共同作曲。


 誰がこの曲の真意を知り、今後完璧に演奏することができるのかと思ったが、安道が居ない今、今日この瞬間で最後なのだろう。



 誰が思うだろう――――この激しい曲が、人生を戦った者たちへの鎮魂歌(レクイエム)だと。




(あぁ……足りない……奈加山、比々の音が……だが……)




 耳に神経を尖らせるために、渡鍋は嘆くように瞑目した。

 初見の客ならごまかせるかもしれないが、理想の曲を何千と何万と脳内で繰り返した渡鍋にはわかる。


 強く配置されたヴィオラとチェロの奏者が命を散らし、そして数名がかすり傷ではない怪我を負っているため、弦楽器の強さが足りない。


 だが渡鍋の腕は止まらない。


 痛みすら感じない。




(どうか、届け……届いてくれ――――――あぁ、神よ、どうかっ!) 




 何を祈っているかなど分からない。


 ただ渡鍋の脳内では、音楽に浸りきった人生が走馬灯の様に巡っては、親友を思い出す。


 その流れさるセピア色の記憶から渡鍋の意識を取り戻したのは、指揮棒とオーケーストラの間の僅かな乱れだった。



 なにより、旋律。



 一瞬だったが、確かにヴァイオリンの音が一つ多く重なったのだ。

 指揮者としての渡鍋の耳が幻聴ではないと訴える。

 この人数のオーケストラであれば、彼はひとりひとりの音を聞き分けることができるのだ。


 瞠目した渡鍋の双眸に映るのは、光に包まれる人影――――――背景が透けるほど淡く、弱々しいが暖かな光の粒が描く淡い輪郭。


 ヴァイオリンを持つ、人型の光。


 あまりにも淡すぎて顔立ちがぼやけているというのに、渡鍋を真っ直ぐ見つめているのがわかった。


 まるで格闘家のように首を左右にゴキゴキと鳴らす仕草。

 気取って弓を構える仕草も忘れるはずない。



 ちょうど小節が終わった瞬間の僅かな隙間で、増えたヴァイオリンの音色で、渡鍋は確信した。




(―――――――安道っ!!)



 

 心の中での呼びかけに呼応するかのように、にぃっと子供みたいな笑顔を浮かべたような気配がして、一層ヴァイオリンの音が魅せるように走る。


 個性が強すぎて独奏するのも安道の悪癖、そのままだった。 

 そして、それがヴァイオリニストの安道の存在感という、最大の強みでもあった。



 駆け寄りたい。

 声をかけたい。



 当然のように湧き上がる欲求を、身体が許してはくれない。


 いつもの指揮をする以外の行動が取れないし、声も発することすらできない。

 まるで見えない何かに操られているかのように。


 奇妙な邂逅はこれだけではなかった。


 さらに小節の区切りにヴィオラとチェロが増える。

 先ほどまで空席だった椅子には、奈加山、比々が当然のように演奏しているのだ。


 渡鍋にはわかる。


 たとえ姿形がおぼろげでも、その旋律は。


 嗚咽さえ零せぬまま渡鍋の身体は動き続け、きっと団員も同じなのか視線を奈加山と比々の席に交互に向けられて、そして今度は客席へ向けられた。


 振り向けない渡鍋でもわかる、人の気配。


 きし、と客席の椅子が軋む音。 


 2つ、3つと左右から増えていき、管楽器の表面に反射している客席が徐々に席を埋め尽くしていっているのが見えた。


 安道と同じように輪郭が曖昧な淡い光の人姿ではっきりとはしない。


 しかし現代人のような格好をしているものもいれば、中世のような古めかしドレスを女性や、甲冑を着込んだ初老、シルクハットを手にした男性、バロック時代の宮廷音楽家、オペラでしか見たことのないような衣服を着込んだ人々。 


 時代も国籍も違うであろう人々の姿が目に入るのだ。


 拳ほどの光の玉も増えていき、あっという間にホール全体が明かりに包まれていた。

 

 その反射するホルンの一つの中で、七年前に他界した渡鍋の母親の微笑む姿と目が合った気がした。

 だがそれも長くは続かず、絶え間なく続いていたドアの破壊音が一際、大きく響き渡った。


 雪崩れ込んできた猿めいた何か。  


 驚愕にすら渡鍋の腕も、団員の演奏も止まらぬまま、歓喜の雄叫びを上げる猿達は動かぬ獲物に飛びかかったのが視界の端に移った。


   


 ―――――――しかし、何人たりとも演奏を遮ることはできなかった。 

 



 異能発生者: 渡鍋 幸一郎 Case:JP1-101 

 異能脅威ランク:D-【20××年5月7日改定版ランク】

 異能:音楽による霊魂召喚

 異能経緯

 第四波により、魔物(フォルズ)迷彩猿カモフラージュモンキーと交戦。

 逃走後、追い詰められたコンサートホールにて演奏の最中に異能が発生。  

 演奏により様々な霊らしき半透明の光が現れ、演奏を妨害する者を攻撃。

 三度目のスカウト後、SFD人命保護部隊【ローズ】配属。

 備考欄

 【20××年12月5日追記】

 SFD日本支部の特殊施設にて護身術最低限取得。戦闘に異能の恩恵はなし。

 異能演奏者能力は無差別性の危険有り。

 主に、後方もしくは避難場所に配置推奨、能力の回数に制限有り?

 【20××年1月8日追記】

 スカウトに成功した16名の異能演奏者のみの場合よりCase:JP1-101の指揮下の元

 能力の発動領域が23%UP。

 曲目の内容により若干の能力の発動は異なるが、主に演奏を害するものに対しての妨害。

 肉体疲労回復、一定の怪我なら回復可能。攻撃対象無差別。

 【20××年5月21日追記】

 ⅩⅧ機関で調査、簡易結果報告【異能演奏者】 

 霊の出現は大まかに二種類『演奏者』『観客』。

 『演奏者』は足りない部分を補うように出現。

 『観客』は基本的に無害であるが、演奏を害するものに対して妨害。

 主に光が妨害者に触れ、身体から力が抜ける。

 自ら触れた場合は影響なし。

 即死する魔物(フォルズ)に比べて、調査員の被害が少ないのは、妨害する意志の強さが関係?

 異能演奏者が一度能力を発動すると、本人の意志でも演奏が終わるまで中断されない。 

 なおCase:JP1-101でも発動可、必ず現れる霊が数名有確認。

 【20××年11月25日追記】

 指揮棒を杖に見立てている為かCase:JP1-101、通称【音の魔術師】の二つ名。

 7名の指揮者の訓練養成開始。

 【20××年8月23日追記】 

 弟子の2名が能力開花報告有。内1名Case:JP1-101と対立。精神状態要注意。

 【20××年9月19日追記】 

 Case:JP1-101の弟子の一人Case:JP■-■■■に新系統異能発覚【■■■■】。

 独立した■■と■■■■■の■■から、■■を使用。

 異能脅威ランクE-から■にランクUP。要警戒対象者、警戒態勢LV3まで引き上げ。

 ――――――――――A級機密保持事項につき、以下閲覧不可。

 【20××年10月26日追記】 

 Case:JP1-101の弟子の一人Case:JP■-■■■に第10波の戦闘中、死亡報告有。

 死体未確認のため、Case:JP1-101との接触要注意。



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