7日目の夜
今日は2話投稿です。
12時
18時
に予約入れてます
山小屋へと帰ってきた。
あたしと、ヤムちゃんは、まだ動けるけど、トレノちゃんと、レビンちゃんは
疲れきってて、座り込んでしまっている。
喋るのもつらそうだ。
雷様はお風呂を沸かしてくれている。
あたしと、ヤムちゃんで、夕ご飯の準備をする事にした。
「トレノちゃんと、レビンちゃんは、そこで休んでて。
すぐにご飯出来るから。」
そういうと、ふたりは、コクリと頷いた。
「雷様が、お風呂を沸かしてくれてるから、
入ってから寝ようね」
「「はい……」」
早くしないとそのまま寝ちゃいそうだ。
今日は頑張ったからね。
夕飯はハンバーグにしよう!
レトルトだけど美味しんだよ。
お湯が湧いたら5分で出来るから、寝ないで待っててねと言って
急いで準備をはじめた。
今日のサラダはレタスをちぎったのと、きゅうり1本。
相変わらず、包丁は使わない。
ヤムちゃんは、お水を汲んできてくれたり、味噌汁のチューブを
お椀に入れたりしてくれた。
そんな感じで急いでやったら、10分後には完成したよ。
時短、レトルト食品はさすがだ。
雷様を呼んで、眠そうな2人も呼んで
一緒に御飯を食べた。
ハンバーグ、うまー!
みんなうまいうまい、言いながら食べてた。
お片付けをして、お風呂に入る事になったんだけど、
お風呂は狭いから、一度に2人しか入れない。
誰と入るかでじゃんけんになったよ。
どういうわけか、みんなあたしと入りたがって。
結局、今日は、あたしとトレノちゃんが一緒で
ヤムちゃんとレビンちゃんが、その後入る事になった。
お風呂から出て、パジャマに着替えたら、布団を敷いて寝るだけなんだけど、
みんな布団に入ったら、すぐに寝ちゃったよ。
おしゃべりする体力も残ってなかったんだろうね。
そんな事を思ったけど、あたしもいつの間にか寝ちゃってた。
そんな生活が7日続いた。
あたしは、まゆしーへのお願いの仕方を工夫したり、射程を伸ばしたりする
訓練もやってた。
特に念入りにやったのは、スイッチが切れない様にするお願いの仕方。
前回の修行で、ヤムちゃんとやっていた時も、工夫してお願いしてたんだけど
もしかしたら、切れちゃってたかもしれないんだよね。
あたし自身が、右手と左手を触っていれば切れないのは、分かってたんだけど、
ずっとは触っていられないし、なんで触ってないといけないのか? ってのを
忘れてるからね。
前回の時は気づかなかったけど、あたし自身じゃなくても、右手のまゆしーと、
左手のまゆしーが、接触していれば、スイッチは切れないってわかった。
まゆしーは、色んな形に出来るし、分裂するから、まゆしーの一部を
接触させたままにして、運用すれば、ずっとスイッチは入ったままだ。
だから、あっちの時間に戻っても、まゆしーは起きてて、いつも守ってくれるはず。
とりあえずは、あたしのそばにいる蟲は、やっつけてってお願いしてある。
だから、ヤムちゃん、トレノちゃん、レビンちゃんは、あたしのそばにいれば
蟲に取り憑かれないし、蟲が憑いてる人の蟲もやっつけて
くれるから、呪いの被害を避けられるんじゃないかって思ってる。
実際どうなるかは、あっちの時間に戻ってみないと分からないけどね。
射程は伸びなかったから、なるべくそばにいて欲しいけど、忘れちゃってるから
そうもいかないんだよね。
これは、引き続き訓練を続けないと。
みんなの修行はだいぶ進んだんだ。
最初は1人で行くことが出来なかった場所も、行ける様になっているし、
ヤムちゃんは、全部1人で行ける様になった。
トレノちゃんも、レビンちゃんも、あと少しだけだ。
見違える位、成長した気がしたよ。
明日の朝には、もうあっちの時間に戻る。
最後の夜だ。
布団を敷いて、みんな布団に入ってる。
今日はみんなまだ起きてるみたい。
「また、ここに来たいな」
トレノちゃんがぽつりとそんな事を言った。
「うん、わたしも来たいです」
「だよね。次も一緒に修行したい!」
レビンちゃんもヤムちゃんも、会話に加わった。
「でも、ここでの事、戻ったら忘れちゃうんですよね?」
「そうなんだよねー、わたしは3回目なんだけど、偶然一緒だったから
来れたけど、一緒にいなかったら来れなかったんだよね」
「偶然ですか……それは恐いですね。
ずっと一緒にいないとダメって事でしょうか?」
「それが出来たら、一番いいけど、無理な時もあるしね」
みんながそんな話しをし始めて、あたしに質問がきた。
「ねぇ、さうすちゃん。どうしたら、次も一緒に来れるかな?」
「15日後に、一緒に帰ればいいんじゃないかな。」
「そうだけどさ、その15日後かどうか、忘れちゃってるから
分からない訳でしょ?」
「うーん……15日目かどうかは、分かるよ」
「え? どうやってわかるんです?」
3人が興味津々な感じであたしを見てる。
「えっと、あたしって、あっちの時間に戻っても、かなり力が強いんだよね。
握力とか80キロあるし」
「「「うん」」」
「だから、力を抑えないとダメなんだ。割りばしとかすぐ折れちゃうし、
ジャンプとかしたら、かなり高く飛んじゃうんだよ。」
「なるほど」
「そっか……」
ヤムちゃんはこくこくと頷いてる。
「でも、それと、15日後かどうかが分かるってのは、どうつながるんです?」
「うん、この力って、ここから帰った3日くらいが一番強くて、日を追うごとに
弱くなっていくんだよ」
「え!? そうなんですか?」
「そっかぁ、そんな感じなのか」
「なるほど、そういう事ですか。一番力が弱くなった日が15日目という訳ですね?」
「うん、そうだよ! さすがレビンちゃん」
「でも、それだと、強いか弱いか、判断するものが必要じゃない?」
こう聞いてきたのはトレノちゃん。
「うん。だから、あたしは、毎日体力測定して、折れ線グラフを作ってるんだ。
きっちり、15日周期で力が強くなってるグラフになってる。」
「まじかー! さすがだね、さうすちゃん!」
「グラフを見れば、その日かどうか分かるんですね!」
「うん」
「その体力測定に、わたしも参加したいです!」
「わたしも参加したい!」
「わたしも、わたしも!」
3人からお願いされちゃったけど、ここでいいよって言っても
忘れちゃうんだよね。
「いいけど、忘れちゃうんだよね」
「そっかー! そうだった!」
「あぁ、それも忘れちゃうんだ」
「どうしたら、覚えていられるんだろう……」
3人共、悩みだした。
「あたしの家まで一緒に帰って、一緒にバッセンで遊べばいいんじゃないかな?
体力測定もバッセンでやってるし」
「なるほど、いつもはみんなまっすぐ家に帰ってるけど、
さうすちゃんちで、遊んでから帰るって事ですね?」
「まぁ、そんな感じになるのかな」
「いいですね! それ! 体力測定も出来るし、色々楽しそう!」
「みんな野球はやった事ある?」
「見た事はあるけど、やった事はないかな」
「わたしもです」
「おんなじ感じです」
「じゃあ、一緒にやろう! あたし、野球が好きなんだ!」
「うん!」
「ぜひ」
「お願いします」
こうして、4人はバッティングセンターで毎日遊ぶ事になった。
みんなも、サウスと同じ様に体力測定をして、折れ線グラフを作った。
これが、日課となり、バッセンに集まる機会が増えていく。
落雷の日は、一緒に帰るというのを認識して、下校している訳ではなかったが
土日も休日もからまず、15日後がやってきて4人揃って、あの山小屋へと
行く事が出来た。
偶然とはいえ、みんなで山小屋に行けた時は、みんなで、もの凄く喜んだんだ。
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