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剛腕JK  作者: ロキ
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禁足地再び

今日は2話投稿です

12時

18時

に予約入れてます


 気づいたら、目の前に雷様かみなりさまがいて、ヤムちゃんが

床に座っていた。


「おや? 沙有珠さうすよ、また連れて来たのか?」


あたしが答えるより先に、ヤムちゃんが返事をした。


雷様かみなりさま! お久しぶりです! 夜夢やむです!

この前は有難うございました! おかげで、わたし、歩ける様になったんです!」


「そうか、よかったのぉ……ん?」


雷様かみなりさまは、にっこり微笑んだ後、疑問の顔を浮かべた。


「でも、また、歩けなくなっちゃって……」



「ふむ。視てみるとしよう」


雷様かみなりさまは、ヤムちゃんの足を視ている。


「呪いは継続中じゃ。足萎あしなえの呪いは、未だにはらえておらん。」

「えぇ、そんな……」


ヤムちゃんは瞳に涙をためている。


「一度は、あちらの時間でも、歩ける様になったのに……」


「ここでなら、歩けるじゃろ? 夜夢やむ


雷様かみなりさまにそう言われて、座っていたヤムちゃんは、立ち上がった。


「立った!」


そして、辺りを歩き回った。


「歩ける! 歩けるよ! さうすちゃん!」


ヤムちゃんは、あたしに抱きついてきた。


「うん、ここなら呪いだっけ? 届かないみたいだから」


「そっか、あっちの時間にいると、ここでの事、忘れちゃうから、

どうして歩ける様になったのか、忘れてたよ!」


「一度は、あちらの時間でも歩けたと言っておったの。

足萎あしなえの呪いの思考誘導には、勝てたという事じゃな」


「そうだと思う。ヤムちゃん、すっごく頑張ったんだよ!」


抱きついたままのヤムちゃんは、へへへと照れくさそうだ。


「じゃが、また歩けなくなったのか?」

「はい……」


「ふむ。また、骨折したのかの?」

「いえ、足は怪我しませんでした。他の傷も軽症で、すぐに治ったんですけど

足が動かなくなってて……」


「なるほどのぉ」



沙有珠さうすよ、ちといいか? また、お前にだけ話しかけておる』

『はい。』


あたしも、この会話には慣れている。

声に出さずに返事をした。


夜夢やむは、また、あのむしに憑かれたのかもしれん。』

『うん……』

沙有珠さうすと一緒にかみなりに打たれたから、むし

焼かれてはらわれ、歩ける様になったと、考える方がよいな』


あたしは、黙って頷いた。


足萎あしなえの呪いを標的に、むしを寄生させる怪異が

近くにいる可能性がある』


『!? どうしたら……』


『その怪異をはらわん事には、また、同じ事を繰り返すじゃろうな。

それにじゃ、足萎あしなえの呪いは、夜夢やむだけとは限らんしな』


『そっか、ヤムちゃん以外にも、同じ状況の人がいるかもしれないんだ』


『そうじゃ、この怪異をはらう為の修行をしなければならん』

『はい!』


『今回は、夜夢やむにも手伝ってもらうとしよう。

むしの存在を明かし、今の状況を認識させる。』


『はい、それはいいんですけど、ヤムちゃんには、何をさせるんですか?』


足萎あしなえの呪いを標的にしてくるのなら、おとりじゃな』

おとり! 危なくないですか?』


『なーに、怪異は沙有珠さうすがやっつけるんじゃ、

夜夢やむは、沙有珠さうすが守ればいい。』


『え? あ、そうか、そうなるのか。

わかりました、がんばります』


棒読みの様になってしまったけど、あたしは、雷様かみなりさまに返事をした。




 それから、ヤムちゃんには、現状起こっていると思われる事を説明した。

むしの事を話した時には、自分が寄生蟲きせいちゅうに、

寄生されていたなんてと、顔を青くしていた。


でも、足萎あしなえの呪いに打ち勝つ精神力を持っているヤムちゃん。

一緒に戦ってくれるって言ってくれたよ。


自分の事だし、もしかしたら、わたしと同じ状況の人がいて、苦しんでいるなら

なんとかしてあげたい! って。


苦しんだ本人からの言葉は、何より重い。


あたしは、この子を守らなければ! と、この時強く思ったんだ。


お読み頂き有難うございます!

よろしければ、ブックマークと評価の方も宜しくお願いいたします。

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