洞窟の奥
今日は2話投稿です
12時
18時
に予約入れてます
お腹空いたな……
身体が暖まったらご飯にしよう。
この焚き火でお湯が沸かせるのかな?
なんて考えていたら、雷様がなにやら持ってきて
焚き火に鍋をかけてくれた。
ほえー
こういう道具があるんだ。便利だなぁ。
「雷様、もうちょっと暖まったらご飯の用意しますね。」
「うむ。お湯はそれを使ってくれ。」
「はい。」
薪は雷様が、洞窟の奥から持ってきて
くべてくれた。
あたしはリュックから着替えを取り出して、長袖Tシャツを着ると
ご飯の用意を始めた。
お昼ご飯は、レトルトのハンバーグだ。
ご飯もお湯で温めればいいし、味噌汁もお湯があれば出来る。
お湯って凄いな。
サラダはきゅうりが1本。マヨネーズをつけてまるかじり。
調理しなくていいから助かる。
折りたたみのちゃぶ台が、焚き火のそばに置いてあったので、
あたしはその上に、リュックの中から、軽くて落としても割れない食器を
取り出して並べた。
お皿にきゅうりを1本ずつ乗せて、お椀にチューブの味噌汁をしぼる。
お湯も湧いてそうだから、お玉ですくって注いだ。
よし! 後は、レトルトのパックを鍋に入れちゃえばほぼ完了!
ハンバーグとご飯のパックを入れて待つだけだ。
保存食って偉大だなぁ。あたしでもご飯の用意が出来ちゃうなんてね。
そんな事を思いながら、ご飯が温まるのを待った。
洗い物を増やさない為、ご飯は食器に移さない。パックのまま食べる。
ハンバーグだけお皿に移して完成だ!
あたしは雷様を呼んだ。
「雷様ー、ご飯出来たよー」
雷様はすぐにやってきた。
「用意させてすまんの。」
「ううん。あたしもお腹が空いてるし。」
2人でちゃぶ台を囲んで座った。
いただきますをして、ハンバーグをひとくち。
「うまー!」
ジュワ~と口の中に広がる肉汁が、ソースと絡んで、美味しさが口の中に
一杯だ。
なんだろう? 猛烈に美味しい!
暖めただけだけど、自分で用意したってのもあるのかな?
いつも食べてるハンバーグより美味しく感じる。
どこで食べるか? 誰と食べるかで、同じものでも違うのよーってお母さんが
言ってたけど、洞窟の中ってのもあるかも!
まぁ、雷様が用意してくれた食材がいいのは確かだね。
このハンバーグ、うまー
「沙有珠が作ってくれたご飯は、格別にうまいのぉ!」
雷様は、ニコニコ顔でこんな事を言ってくれる。
あたしも嬉しくなって、また作ってあげようって思っちゃった。
2人でうまいうまい言いながら食べて、あっという間に無くなっちゃった。
あたしは、大きなたらいに汲んであった水で食器を洗い、後片付けを済ました。
少し休んだら、また滝行だよね。
今度は気絶しない様に頑張らないと! って思っていたら、雷様が
話しかけてきた。
「沙有珠よ、今日は滝行はしまいじゃ。
雨も降っておるし、雷も鳴り止まんしな。」
「はぁ……」
あたしは、ぽかんとして、変な返事をしてしまった。
スイッチ……入れないと……って思ったのが分かったのか、雷様が
「滝行は、やれる時にやればいいのじゃ。」
と言った。
「まだ、6日ある。
この後は、違う修行をする事にしよう。」
「違う修行? 山歩き?」
滝行以外の修行といえば、山歩きぐらいしか知らないので、そう聞いたら
雷様は、首を振って違うというゼスチャーをした。
「この天気の中、山歩きは出来んな。」
「そっか! 滑っちゃうもんね。
じゃあ、何をするの?」
「うむ。この洞窟の奥にも祠があってな。そこに行こうかと思っておる。」
「祠……また、お掃除するの?」
「まぁ、そんなとこじゃ。」
という訳で、あたしは今、レギンスを穿いている。
滝行をしなくなったので、山歩き装備をする様に言われたんだ。
それから、ネックレス型LEDライトも渡された。
首からかけるタイプで、2つライトが付いてる。角度を自由に変えられて
固定出来るみたいだ。
両手が使えるからいいかもしれない。
ふと、雷様を見ると、手に松明を持っていた。
疑問に思い聞いてみた。
「あれ? 同じの使わないの?」
「わしは、夜目が利くでな、これでいいんじゃ。」
松明を揺らしながら答えてくれた。
ふーんって思いながらも、雷様が出発を促してきたので
質問はやめて、リュックを背負って立ち上がった。
「では、行くとしよう。」
「はい。」
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