滝行2日目
今日は2話投稿です
12時
18時
に予約入れてます
朝起きたら、昨日の疲れはすっかり取れていた。
昨日、早く寝たせいか、朝とはいえまだ暗い。5時くらいなのかもしれない。
朝ご飯の用意をしないと。
隣をみると、雷様はいなかった。
もう起きてるらしい。
あたしは、山歩き用の格好に着替えると外に出た。
顔を洗って、朝ご飯の献立を考える。
夕方にラーメンを食べただけなんで、お腹が減っていた。
朝からがっつり食べれそうなんだけど、どうしようかな……
食物庫を見ると、レトルトのハンバーグとか、カレーとか
お湯で温めるだけで、食べれるものが結構入っていた。
さすが雷様。あたしが作れそうなものが用意してある。
牛丼、親子丼、中華丼、ご飯のパックも沢山ある。
よし、決めた!
牛丼2パック使って、牛丼大盛りにしよう!
牛丼4パック無くなるけど、あと6日持てばいいんだし、沢山あるから大丈夫!
味噌汁はチューブに入ってる奴をお湯で溶かせばいいし。
サラダはいるかな?
きゅうりがあったから、それを1本ずつでいいか。
朝はそれでいいとして、お昼はどうしよう。
ここに戻って来ないから、持っていかないとだね。
鍋はいるかな? 洞窟にありそうだったけど……
雷様に聞いて無かったら、持っていこう。
ご飯は1パックあれば足りるとして、2人分で2パック。
おかずは、うーん……
献立を考えるのって、難しいな。
お腹が減ったのは確かだから、肉っぽいものがいいかな。
朝から牛丼だけど、昼はハンバーグにしよう!
レトルトパウチに入っているハンバーグを2つずつ。
サラダはきゅうりで、味噌汁はチューブでOK。
昼ご飯も決まったから、あたしは心の中で、雷様朝ご飯作りますね。
と言っておいた。
こう思っておけば、雷様なら気づいてくれる。
『もう、起きたのか? 早いの。』
さっそく返事がきた。
『おはようございます、雷様。
朝ご飯は牛丼です。』
『うむ。では、小屋に向かうとしよう。』
『気を付けて。』
そう言って、あたしは、カセットコンロに火を付けた。
昨日と同じルートでまずは滝に向かった。
大きな木に登り、木と木の間を枝から枝へと飛んで移動する。
天狗岩を、雲梯を渡る様に、ぶら下がりながら渡っていく。
昨日は恐くて恐くて怯んでいたけど、2回目の今日は、恐いけど
やってやった。
あたしは、下を見ずに前だけ見て、すっすっと渡った。
天狗岩の上へと登り、滝へと急ぐ。
あたし達は滝の裏の洞窟に、持ってきた荷物をおろし、少し休憩を挟んで
滝の水を汲み、一の祠へと向かった。
下から見ると垂直の壁に見える崖。
今日もここに来ちゃったな。
この崖を登りきると、一の祠だ。
登って下りた崖だ。
最初に登った時に比べたら、慣れた訳じゃないけど、昨日手をかけた位置とか
足をかけた位置を覚えてるから、意外と早く登れた。
昨日も来た祠の前の広場。
昨日掃除したのに、鳥の羽がそこら中に落ちていた!
しかも一枚一枚の羽が大きい!
「雷様! これは!?」
「やはり、来おったか。
奴め、沙有珠のへそを狙っておるな。」
「えー!?
困る困る! あたしのおへそ! 食べられてないよね?」
「安心せい、結界は破られておらぬ。
とはいえ、掃除をして結界を張り直さねばな。」
「え? 持って帰っちゃだめなの?」
「だめじゃ。ここにお供えしておかねばならん。」
「うーーー」
あたしは唸った。
大丈夫かなぁ……食べられたりしないよね……
この羽、あたしの身長くらいあるんだけど……
鷹って言ってたけど、大き過ぎじゃないかな。
猛烈に心配してたら、雷様が
「とりあえず、中を確認するとしよう。
掃除はそれからじゃ。」
って言うんで、こくこくと頷いた。
あたし達は特に結界に拒まれてはいないみたい。
祠の扉を開けて普通に入った。
こういう感じなんで、結界が張ってあるって言われてもピンと来ないんだよね。
何もないじゃんって感じ。
他の人が入って来れちゃうんじゃないかって思っちゃう。
凄く心配なんだけど、中に入ると、あたしのおへそは、しっかりと無事だった!
良かった! 食べられてない。
あたしは跪くと、何の神さまだか分からないけど、感謝の祈りを捧げた。
『ありがとうございます!』
気がつくと雷様が、しらーっとした目であたしを見ていた。
「うむ。いい感じじゃな。」
??
何がいい感じなのか?
分からなかったけど、心なしか、おへそが光っている様な……
気のせいかな?
そんな事を考えていたら、雷様が、掃除を始めると
言ってきた。
あたし達は祠の外へ出て、祠の周りの掃き掃除と、
祠の拭き掃除を始めた。
落ちていた羽は必要になるからと拾い集めて、雷様のリュックにしまった。
祠の中の拭き掃除をして、お水を交換した。
昨日と同じ様に、正座してお辞儀を2回、拍手を2回、最後にもう一度
お辞儀をして祈りを捧げた。
もちろん、おへそを守って下さいって!
今日は昨日よりも念入りにお願いしたよ。
鷹が来てたからね!
祠を出て扉を閉めると、雷様が
ブツブツと言い出した。
右手の人差し指と中指を立て、他の指を握りこむと、しゅっしゅっと振り回し、
左手も同じ握りにして、右手で左手の人差し指と中指を握ると、
「唵!」
と掛け声をかけた。
結界だ!
結界を張ってる!
「雷様、昨日より強力な奴をお願いしまっす!」
「ちゃんと張ったから安心せい。」
「では、行くぞ。
滝で修行じゃ。」
「はい!」
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