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剛腕JK  作者: ロキ
58/92

第3部 サウス 特訓編

今回から第3部です。


今日は2話投稿です

12時

18時

に予約入れてます

交通事故


 小学生の集団が、横断歩道で信号待ちをしている時に、暴走した自動車が

突っ込んで来た!


信号待ちの集団の中にいた沙有珠さうす


真っ白な光とともに、雷様かみなりさまのいる山小屋へと呼ばれた。


気づいたら目の前に雷様かみなりさまがいた。

は!? そうだ! 車が突っ込んで来て!


「うむ。

沙有珠さうすよ、なにもかもが足りておらぬが、こうなっては仕方がない。

怪異をはらすべをその身に降ろす。

ちと早いがその修行を行う。」


「修行? 山歩きですよね?」

確か修行をするって言って、やったのが山歩きだったから、そう訪ねたのだが


「それもあるが、怪異をはらう修行じゃ。」

「怪異?」


怪異って確かお化けの事だった気がする。

けど、突っ込んできてるのは車だよ!

お化けじゃない!

あたしはそう思い、雷様かみなりさまに聞いてみた。


「車がお化けって事ですか?」


「いや、違う。

沙有珠さうすが見たゆえ、わしにも視えた。」


ん? あたしが見たから?

疑問に思ったけど、雷様かみなりさまの次の言葉で吹っ飛んだ。


「運転手にむしが憑いておった。」


「虫?」

むしじゃ。人間に寄生し、ある条件を満たすと行動を操るんじゃ。」


「えーー!? なにそれ! 恐い!」


「このむしに寄生されたものは、幼子おさなご達がたくさんいる場所に

車を突っ込ませるという行動をとる。」


「なんで、そんな事を……」


「よくないものをぶ為じゃな。」


「よくないもの?」


「あぁ、価値あるものを無価値へと変えようとする、

悪意をもった存在とでも思っておけばよい。」


むしは、純真な幼子おさなごたましいにえとする。

沙有珠さうすたましいも喰われてしまう。

今のままではな。」


「えぇぇぇぇ」


食われるって、自分が食べられちゃう所を想像して

涙目になって雷様かみなりさまを見ていたら、


「心配するな、修行して怪異をはらえばいいんじゃ。

7日ある! なんとかなるじゃろう!」


「7日!?」


そうか、ここで修行している間は、あんまり時間が進まないんだった。

やるしか、やるしかない……



「着替えて、山へ向かうぞ!」


「はい!」


あたしは、なんとかなるっていう雷様かみなりさまの言葉を信じて

山へと入った。

 道なき道を進み、丸太橋を渡って、鎖場くさりばを登る。

あたしが登れる様にと、鎖を付けてくれたり、ロープと板だけの橋を渡して

くれたりとアスレチックみたいになってる山の中。

大人の修行では、いらなかったそれらを、雷様かみなりさまは、子供の身体に合わせて

わざわざ作ってくれたみたい。

ありがたいことだけど、命綱とかないし、足を踏み外せば、崖の下へと真っ逆さまに落ちるだろう。

超恐い!

こんなに恐い体験はした事がなかった。

目がくらむというか、足がすくむというか、高所恐怖症じゃなかったけど、

高い所が恐いって言う人の気持ちがわかったよ。

観覧車が恐いって言ってた子、笑ってごめん。


 風が吹いただけで揺れまくる板を張っただけの橋。

下を見ると、遙か下に川が見える。

やばい。まじで震える。

立って歩けって言われても、立てない。

這いつくばって、板にしがみつくようにして渡った。


 上るだけじゃなくて、大きな岩を下る様な時もある。

下り始めは、下が見えるだけに恐い。

鎖がある所はいいけど、無い所の方が多い。

ちょっとした窪みに指をかけて、足場を確認しながら、下っていくんだけど、

上りよりも大変だと思った。


 この身体、握力が80キロくらいある。

あっちの時間にいる時は、力を抑えるのに苦労したけど、

山にいる時は、限界まで使わないと、山歩き出来ない。

雷様かみなりさまに置いていかれたら大変だ。

あたしは、必死になって岩を掴み、崖を上る。

体重は軽いのに力は強いから、指さき一本で、自分の身体を支える事が出来た。

危うく落ちかけたけど、人差し指一本で懸垂けんすいして、事なきを得たなんて

事もあった。


そんな山を歩き、中腹にある山小屋にようやく着いた。


ふぅ。

ここに来るだけで、命がけだよ……


 雷様かみなりさまは、大荷物を下ろし、山小屋の中へと収納した。

中に入っていたものは、主に食材だ。

2人の7日分の食料を、雷様かみなりさまは、背負ってきてくれた。

あの道をあんな大荷物を背負って歩くなんて、あたしには無理だから助かる。


「少し休憩したら、いちほこらの掃除と水替えだ。」

「はい。」


 山小屋の横に、湧き水を貯めてあるかめがあり、かめから溢れた水が

小川となっていた。

あたしは、水筒に湧き水を入れて少し飲んだ。


生き返る!

めっちゃおいしー!

なんだろ? 水ってこんなにおいしかったんだ! って思った。


 この水の美味しさもあっちに戻ったら忘れちゃうんだろーな。

あたしは、ここではあっちの時間の事も、ここでの事も全部覚えて

いられるんだけど、あっちの時間にいる時は、ここでの事を思い出せない。


 なんで? って聞いたら、雷様かみなりさまは、スマホで例えてくれたけど、

正直良くわからなかった。

なんだっけかな、あっちの時間での記憶は、ろーかるすとれーじに保存

されるって言ってた。

スマホで写真を撮った時の保存先が、本体? なんだって。

ここでの記憶は、くらうど? に保存されるから、あっちの時間にいる

あたしには参照出来ないんだって。

まぁ、よくわからないって事がわかった。


こんな事を考えていたら、休憩時間は終わりらしい。


「出発の時間だ。」

あたしは、雷様かみなりさまの後をついて歩き出した。


お読み頂き有難うございます!

よろしければ、ブックマークと評価の方も宜しくお願いいたします。

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